有村治子・女性活躍担当相に新春インタビュー(下)
滋賀県も昨年から人口減少局面に突入したとみられる中、「子育ての希望がかなう社会をつくっていきたい」と語るのは、有村治子・女性活躍担当相。前回に続いて、滋賀報知新聞社の冨田正敏代表取締役社長が同氏にインタビューした。 (写真・畑多喜男)
冨田 政府は二〇二〇年(平成三十二年)までに、指導的地位に占める女性の割合を三〇%に高める目標を立てていますが、なかなか大変ですね。
有村 確かに、この数値目標は就任当初から、非常にハードルが高いという認識をしていました。やはり男女を問わず、相応の能力や意欲、人生経験を持った方がポジションに就いていく、適材適所が大原則ですから。
どの世界でも、男性であれ女性であれ、志(しん)がある方は誰かに引っ張ってもらって、やがて力を付け、実力を磨いて、新たに可能性や能力がある人を引っ張っていく。こんな信用の連鎖をぜひ広げて、それを組織の力に還元していくことが大切です。
女性の活躍についても、良きロールモデル(模範)となる人が数多く登場し、その人たちが次の世代を引っ張っていけるような環境をつくりたいと思います。
冨田 滋賀県も昨年から人口減少局面に入ったとみられていますが、全国的な問題である少子化対策の取り組みについては。
有村 少子化の危機的な状況を克服していくためには、一つは若者の結婚です。子育てに関する希望がかなう社会をつくっていくことだと考えています。
二つ目は、国、地方自治体、企業など、社会全体で少子化対策に取り組み、充実させていくことです。
三つ目は、地域の事情に即した取り組みを行うことが重要ですね。
滋賀県は、帰るたびに、本当に暮らしやすく、子育てしやすい自然環境や地域のつながり、人の温もりが残っているのを実感します。
若者が生まれ育った地域で安心して働き、結婚し、子育てできる社会を実現するため、若者の雇用の安定、仕事と子育ての両立支援、働き方の見直しなど、地域の行政や企業、またNPOとも連携した少子化対策などに、滋賀の皆さまのお知恵やお力をお貸しいただきたいですね。
冨田 滋賀の女性をどう見ておられますか。
有村 私の知っている湖国の女性経営者は、誰よりも忙しく働きながらも、本当に家族を大切にし、また外に出たら気持ちを切り替えて、自分自身を美しくおしゃれに見せることも忘れない。
また普通にお仕事をされている方も、専業主婦で子育て真っ最中の方も、みんな毎日を一生懸命生きておられます。
男性を上手に立てながら、実はしっかりと実権を握っている(笑)。
滋賀に帰って、このような輝いている女性にお会いするたび、ふるさとを同じくする一人として、勇気と元気をいただきます。そんな皆さんとそれぞれの持つパワーを共有しながら、滋賀県と日本の未来に貢献できるよう、一緒に頑張っていきたいですね。







