草津市
トップ奥村、追う山本、駒井
山田、藤井、岸がサバイバル
◇草津
草津市選挙区(定数四)は、現職四人と新人二人の計六人が争う。前回(平成二十三年)は八千九百票台で、奥村、駒井、山本が横一線で並んだが、今回は奥村が一万票突破の勢い。これを山本が追撃し、その後を駒井が追う。残る一議席を山田、藤井が競り合い、ここに岸が割り込む。有権者は昨年十二月二日現在で、約十万八百人。【石川政実】
「県にモノ申せる私を」と県会副議長の山田は訴える。派手に芸能人を呼んだ前回とは異なり、今回は「徐(しず)かなること林の如し」。武田信玄の『風林火山』の旗のように粛々と態勢づくり。今月から街宣車で市内を回り、「火の如く」動くタイミングを計る。
笠縫学区中心に娘の智子の所属市会会派にも期待。草津高校同窓会会長、市体育協会会長として人脈掘り起こしも。底力を発揮か。
自民現職の奥村には、前回の七人から四人増えた十一人の“サムライ”がいる。地盤は志津学区だが、十一人の保守系市議と連携し、全市的な選挙戦が強み。先月中旬から今月まで、市内十会場で市政県政報告会を展開中だ。さらに先月は、地元の志津、志津南学区の振興住宅を回り、今月からは各市議と一緒に地域役員へのあいさつ回りを行う。またJR駅では夕立に力を注ぐ。
「自分の立ち位置は中道リベラル」と胸を張る民主現職の山本は、三日月知事を誕生させた昨年七月の知事選、民主新人・小川泰江の選対本部事務局長を務めた十二月の衆院選を経験し、一皮むけた。
地盤は笠縫東学区だが、市民派クラブの三市議が脇を固める。さらに元保守系市議で市立幼稚園の教諭を長く勤めた母美智子の保守人脈も固める。今月からミニ集会に注力。
笑顔の中に、芯(しん)の強さがのぞく。前回、「対話の会」公認候補で出馬した駒井は、守山市の小川とともに、嘉田チルドレンの“マドンナ”的存在だった。嘉田ブームに乗って無名の新人が八千九百票で二位に。今回、無所属現職の駒井は、前回と同様に後援会を組織せず、勝手連的な選挙態勢で臨む。嘉田からの独り立ちが焦点である。この十一日、アミカホールで県政報告会を開く。
看護師として「人の命」を看てきたためか、共産新人、藤井の会話には、ひと呼吸の間がある。山田学区を地盤にする市議五期のベテランだ。ここに共産の二市議が加わる。昨年の衆院選で共産候補が同市で獲得した六千三百票に上乗せできれば、当選も夢でない。しかし党本部の目標は「八千~九千票」とハードルが高い。三月六日、アミカホールでの穀田恵二同党国対委員長の演説会で弾みをつける。
「若い力で滋賀をもっと元気に」と東京の外資系金融機関を辞めて昨年九月、地元の矢橋に帰ってきた無所属新人の岸。老上小学校・中学校を経て、広島県江田島市の海上自衛隊第一術科学校に入学。
その後、大学へ進学する。「無茶だと思っても頑張ればやれる」という信念は自衛隊時代に培ったものだ。学力の向上、景気回復、観光などの政策を掲げる弱冠三十歳の新人を元市議らがサポートする。
【草津市(定数4)】
山田 和廣 (66) 自3
奥村 芳正 (57) 自2
山本 正 (56) 民1チ推
駒井 千代 (41) 無1チ推
藤井三恵子 (53) 共新
岸 泰裕 (30) 無新自推
(順不同。自=自民、民=民主、公=公明、共=共産、社=社民、無=無所属、チ=チームしが。無所属以外は、原則公認。ただし,推=推薦、上の数字は年齢、下は期数)






