堂々巡りの解釈に終止符
◇全県
滋賀県も古代史の重要な舞台であるが、この分野は『謎』だらけだ。日本の史書は信用できないとか、隠された真実があるに違いないとしてしまいがちだが、史書に書いていることや考古学的成果を、普通に検証していけば、だいたいのことは分かると著者は言う。
日本国家統一のときの都は大津市穴太の志賀穴穂宮にあった、邪馬台国はどこにあったか、大津京の実態はどうなっていたか、紫香楽宮はなぜ建設されたかなど近江の歴史についても明快な最終結論が提示されている。
中国や韓国が国粋主義的な歴史観を世界に宣伝するなかで、日本人は世界に通用する客観性を持つ歴史観を確立して対抗すべきだという立場から、たとえば、朝鮮半島に対する日本の支配の真実性などを強く主張する一方、神話はまったく、歴史を語る上で役に立たないと歴史と厳しく区別することを主張する。PHP文庫。定価七百円(税別)。







