西願寺の木造阿弥陀如来像も
◇全県
県教育委員会はこのほど、東近江市の望湖(ぼうこ)神社本殿や「井伊の赤備(あかぞな)え」で有名な彦根藩井伊家歴代当主らの甲冑(かっちゅう)二十五領など有形文化財六件(建造物二件、美術工芸品四件)、名勝一件を県指定有形文化財等に指定した。なお、指定後の県指定有形文化財等の件数は四百八十七件となった。
新指定されたのは▽彦留(ひこどめ)神社本殿(所有者・彦根市彦留神社、所在地・彦根市)=建造物▽望湖神社本殿(望湖神社、東近江市)=同▽絹本著色春日宮曼茶羅図(けんぽんちゃくしょくかすがみやまんだらず)(石山寺、大津市)=絵画▽木造阿弥陀如来坐像(西願寺、近江八幡市)=彫刻▽彦根藩井伊家伝来甲冑(彦根市、彦根城博物館)=工芸品▽大溝藩分部家文書(おおみぞはんわけべけもんじょ)(高島市、高島歴史民俗資料館)▽赤田(あかだ)氏庭園(名古屋市、長浜市)―の七件。
東近江地域の新指定は、次の通り。
【望湖神社本殿(建築年代=元禄四年(一六九一)】滋賀県の神社本殿は、鎌倉・室町時代以降、三間社流造形式が多く建てられたが、江戸時代に建造された三間社流造本殿は、それ以前の本殿と比較し、柱や屋根の高さが高くなり、彫刻装飾も広範囲に及び、建物を大きく、華やかに見せるよう変化している。望湖神社本殿は、江戸時代の三間社流造の初期の形態を示す建築として学術的に重要である
【木造阿弥陀如来坐像(文治四年(一一八八)】本像は、西願寺の本堂に、本尊として安置される。像は衲衣(のうえ)を身にまとい、半眼して結跏趺坐(けっかふざ)する。平成二十四年、近江八幡市の調査で、像内から墨書銘が発見され、鎌倉時代初期の文治四年に造像されたことが判明。頭部を除いた像内のほぼ全面に阿弥陀如来を象徴する梵字(キリーク)が記され、その数は約千三十字に及ぶ。








