日本遺産に認定される
◇全県
地域の文化財や伝承をつないでストーリー化し、観光資源として活用しようとする国の新制度「日本遺産」に、滋賀県と県内六市(大津市、彦根市、近江八幡市、高島市、東近江市、米原市)の提案「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」が認定された。全国では、この一件を含め二十四府県十八件の認定となった。
「琵琶湖とその水辺景観」が選ばれたのは、琵琶湖に「水の浄土」を重ねて多くの寺社が建立され、今日も多くの人々を惹(ひ)きつけていることが挙げられている。
また、暮らしでは、山から水を引いた古式水道や湧き水を使いながら、高島市の川端(かばた)のように水を汚さないルールが守られてきた。さらに湖辺の集落や湖中の沖島では、米と魚を活用した鮒ずしなどの独自の食文化やエリなどの漁法が育まれてきたのも評価された。
文化庁は初年度に八億円を確保し、三年から五年程度、認定遺産の観光誘客を支援する。
予算は、人材育成、普及活動、施設整備などの事業に充てる。来年度以降も継続し、最終的に百件程度の認定を目指している。
一方、県と東近江市など六市は今後、協議会をつくって観光政策の事業計画をつくり、文化庁に申請することになる。
三日月大造知事は「日本遺産に本県の『琵琶湖とその水辺景観』が選定されたことは、大きな喜びだ。本県では、いにしえより琵琶湖を中心として『水の文化』が人々の暮らしの中に脈々と育まれてきた。今回の認定を契機に、これら貴重な資源を県内市町とともに次世代にしっかりと引き継ぎ、滋賀の魅力を国内外に積極的に発信していきたい」とコメントしている。







