自治刻刻 夏の終わりに
今年の夏もようやく猛暑のピークを越え少しばかり過ごしやすくなり、蝉の鳴き声もミンミン蝉からヒグラシの声へと変わってきています。
それにしてもこの暑さは毎年のことのように、観測史上初めてとか、真夏日が連続記録を更新した等々と報道され、やはり異常ともいえる気象状況が続いていることは間違いのないことです。私たちは地球規模にわたるこの気象上の大きな変化を肌で感じてしまうほどになってしまっているわけで、温暖化を何とかして止める手立てを真剣に考えなければならないと思います。
先日、1年11か月ぶりに川内原発が稼働を再開しました。原発ゼロが1年11か月で終わったことの意味をどう捉えるのが正しいのでしょうか。この猛暑の夏も原発なしで乗り越えたではないか、福島の事故でその危険性は証明されたではないかなど再稼働を否定する声が大きいと思われます。確かにこの夏も原発なしに乗り越えたし、原発の有するリスクは絶対に無視できません。一方で、現状の電力供給状況が続けば更なる値上げが待っているだろうし、特にメーカーなど工場の現場ではギリギリのところで操業していることが十分に周知されているとは言えず、電力の安定供給が確保されなければ、先進国としての競争力が著しく悪化することが危惧されます。
もとより、誰しもが原発に賛同しているわけではありませんし、時間をかけてでも自然再生エネルギーなど代替エネルギーへと移行していかなければならないと思います。
こういった論議は、百かゼロか、あるいは他者を否定するような論議ではなく、異なった考え方の一致点を見出し、その合意のもとで進むべき方向を導くという現実に即した方向を見出すことこそが今必要なことではないでしょうか。このことは、他の案件についても同様で、感情論、イデオロギー論に偏することなく日本風の穏やかな解決策を望みたいものです。
間もなく、夜になると秋の虫の鳴き声が聞こえる季節です。






