離党した武藤貴也衆院議員の後釜問題
◇全県
武藤貴也衆院議員=滋賀4区=は十九日、未公開株をめぐる金銭トラブルを週刊文春に報じられたことで、「これ以上、党に迷惑をかけるわけにはいかない」などとして、自民党の谷垣禎一幹事長に離党届を提出し、党本部は同日付で受理した。自民党県連では近く役員会を開き、空席になった支部長の後釜問題などについて協議する模様だ。武藤氏問題でざわめく湖国政界を追った。【石川政実】
「もう落下傘支部長はこりごり」の声も
自民党第4選挙区支部は二十三日に同党を離党した武藤氏に説明を求める緊急役員会を予定していたが、武藤事務所は二十六日に記者会見をすることになり延期する、と発表した。
4区支部の関係者は「党本部が参院での安保関連法案の審議をスムーズにさせるために、武藤氏の会見を延期させたのでは」と受け止めていた。
同党4区支部の市議は「万が一、武藤氏が来月十六日から来年三月十五日までに辞職したなら、来年四月の第四週に補欠選挙が行われると見られ、支部長(衆院選公認予定候補)の人選は喫緊の課題だが、安倍内閣の支持率低下で難航しそうだ」と困惑気味だ。
平成二十一年に武藤氏が衆院選に初めて出馬した折や落選後も武藤氏を物心両面で支えた自民党県連女性部長の辰岡喜美子氏は「世話をしてきても、武藤氏からは恩義を感じられなかった。これから4区支部長をどうするかの話だが、これまでのように公募にするにしても、落下傘候補でなく滋賀県出身者に絞るべき」と主張する。
同党の県議からは「維新の党県総支部代表の岩永裕貴氏(前衆院議員)に自民へ鞍(くら)替えしてもらうか、さもなくば無所属で出てもらえれば選挙協力ができる。それがダメならもう公募はやめて、自民県議の家森茂樹氏、生田邦夫氏、小寺裕雄氏、首長では谷畑英吾・湖南市長らで調整すべき」との声も出ている。
民主党県連の林久美子代表は「かりに補欠選挙になれば、うちは公認予定候補の徳永久志氏(元参院議員)を立てることになる」と慌てない。
来夏の参院選滋賀選挙区に新人で党県常任委員の佐藤耕平氏を公認候補として擁立を発表したばかりの共産党県委員会の奥谷和美委員長は「武藤氏の動向を注視しているが、同氏はなかなか辞職しないだろう。しかしうちとしては早い段階で4区の候補予定者を擁立したい」と話している。
湖国政界は、武藤氏問題でざわめき始めてきた。





