竜王町・木田桃子さん(26)
《特集》
地方の人口減少や高齢化が急進する地域や旧市街地に住み込み、住民ともに活性化に取り組む「地域おこし協力隊」が、東近江地域でも七人(東近江三人、近江八幡市一人、日野町一人、竜王町二人)が活動している。
協力隊は、二〇〇九年に総務省が制度化し、全国各市町が地域外から隊員を募集し、最長三年を期限に委嘱している。
東近江二市二町には、どんな協力隊員が活動しているのか紹介します。
記事は、全て本人が執筆したもので、協力隊になった動機、地域での活動内容、地域活性化への思いなどが綴られています。
はじめまして。六月に竜王町に着任した地域おこし協力隊の木田桃子と申します。
着任してから約三ヶ月、あっという間に過ぎました。竜王町の豊かな自然、四季折々の匂いや音に癒され、地域の方々に親切にしていただき、暮らしの知恵を教えていただき、本当にいきいきとした毎日を送っております。
着任する前、結婚を機に働き方や人生について考え直すきっかけを与えられ、勤めていた会社を退職しました。家族ができてからのことを考えると、仕事と家庭の両立が難しいと考えたからです。そんな中、私はどうしても譲れない人生の軸を見つけることができました。それは、(1)健康であり続けたい(2)生活のための「ライスワーク」ではなく、生涯現役で生き甲斐になる「ライフワーク」がしたい、という二つのことでした。そんなことを考えている時にご縁があったのが地域おこし協力隊でした。
この数ヶ月、竜王で暮らして気づいたことは、皆さんが竜王のことを本当に大好きで誇りに思っていることです。沢山の美味しい農産物、ふなずしや地酒等の特産品、奇麗な風景、おいしい空気、気さくな人々、助け合う地域、豊かな歴史、色々なことを皆さん誇らしげに紹介してくれました。でも、だからこそ、「消滅可能性都市」であるという厳しい実態に目を背けたくなるのかもしれません。
空き家が増えても、集落の行事や習慣に対して非協力的な可能性のある移住者を受け入れたくないし、変化を嫌う。伝統や風習を大事にしていることはとても素敵なことですが、それを残す為にも今の時代に合わせて少しずつ変化していくことも必要だと私は思います。変わるから悪くなる訳ではありません。良い方にも変えていける!その可能性を町民の皆さんに三年かけて伝えていけたらと思っています。
任期の三年の間に取り組みたいことがあります。人口減少が著しい竜王町を、特に女性に魅力的な町にしたい。
そのためには、「衣食住」をキーワードに健康的な暮らしを提案する活動に取り組みたいと考えています。手づくりのある暮らしの温かさをワークショップ形式で体験していただき、安い・早い・便利とは異なる生活の価値観を伝えていきたい。昔ながらの暮らしの知恵が詰まった空き家に命を吹き込み、竜王町で育った農産物の恵を活かすとともに、耕作放棄地で和綿を栽培しながら活動をしていきたいと考えています。
【プロフィール】
木田桃子(きだ ももこ)26歳
アメリカ・カリフォルニア州出身
同志社大学大学院総合政策科学研究科卒
趣味・手づくりすること






