ローカルボイス 挑戦する姿を
先日、ある機会をいただき、現役の高校生と「仕事をして得られるものは何か」というテーマについて議論させていただきました。多くの学生は現在の社会に大きな不安を抱え、日本の未来にネガティブなイメージを持っていたことが非常に印象的でした。各地のお祭りなどで開催されている小学生を対象とした職業体験コーナーでは、目を輝かせて地域の様々な仕事に積極的に取り組んでいる子どもたちが、なぜ年齢を重ねるたびに社会に出ることに希望を持てなくなっていくのか。なぜ「どうせ無理」という言葉で自らの可能性を否定してしまうのか。その背景には、日本社会への「信頼」という価値観がキーワードになっていると感じます。旭化成建材による杭打ち工事のデータ改ざんや食品偽装問題など、一般国民の目の届かないところで行われる様々な不正に関する報道や、政治の世界でも長年課題になっている政治とカネ、マニュフェスト違反や保身政治など、投票率低下の原因となる国民目線からかけ離れた政治の姿が子どもたちの目や耳から嫌というほど入ってきてしまう環境の中で、社会への希望をいくら大人が唱えても虚しく聞こえるだけに違いありません。
諸外国と比べて天然の資源が少ない日本の唯一の資源は人です。そして子どもたちは限りない可能性を秘めた宝です。東京大学や京都大学でさえ世界の大学ランキングを年々下げている教育環境の課題を直視し、「どうせ無理」ではなく「どうしたら実現できるのか」をしっかり考えられるポジティブな社会環境の整備こそが、民主主義国家である日本にとって、今、最も必要な価値観だと思います。政治もまた、財源がないからという理由で増税や行政サービスのカットにばかり頼るのではなく、どうしたら税収の増加につながるのか、限られた予算の中でどうしたら行政サービスをもっと充実することができるのかといった、固定概念にとらわれない新しい発想に挑戦する姿を提示する必要があるのではないでしょうか。
それぞれの子どもたちが一度きりの人生を悔いなく生きることのできる、そんな国づくりを求めて私も日々挑戦の精神で活動に邁進させていただきたいと思います。






