ローカルボイス バラマキ政策にノーを!
今月四日、ようやく通常国会が召集されました。今、私たちは平成二八年度の予算案について審議を重ねています。
予算案の中身を見てみると、バラマキ政策が目につきます。その最たるものは「年金生活者等支援臨時福祉給付金」。賃上げの恩恵を受けにくい低年金の高齢者等を対象に、一人あたり三万円の現金を給付するというものです。二七年度の補正予算と二八年度の当初予算をあわせて約四〇〇〇億円が計上されています。私たちが「選挙目当てのバラマキだ」と糾弾すると、総理は「一回だけの給付だからバラマキではない」と強弁。しかし、一回だからこそ、バラマキなのです。毎年継続して給付するのであれば、それはむしろバラマキではなく政策なのではないでしょうか。同様のバラマキ事業としては、かつて麻生政権時、定額給付金としてすべての国民に一万二〇〇〇円をバラマキましたが、その効果は極めて限定的で生活の安心につながりませんでした。
私は高齢者に税金をより投じるのであれば、例えば「養護老人ホーム」の支援員の方々の配置基準改善などを行うべきだと思います。養護老人ホームは、受け皿がなくなっている生活困難や虐待、経済的困窮、認知症の高齢者が措置される施設で、要介護一、二の方々も受け入れています。生活を支える支援員の配置基準は一五対一。大変なご苦労をされています。きめ細かなケアを行うためにも、配置基準を改善することのほうが、むしろ高齢者の皆様にとっての安心につながるのではないでしょうか。
さらに、未来を担う子どもたちに投資をすべきであるとも考えます。先日、ある母子家庭のお母さんから奨学金についてご相談を受けました。日本の奨学金は貸与型で、三分の二以上は有利子です。「大学に行きたいという息子が有利子の奨学金を受けると、大学四年間で五〇〇万円のローンを背負うことになる」と。OECD加盟国三四カ国のうち、返済の必要のない「給付型」奨学金を創設していないのは、すでに大学の授業料が無料になっているアイスランドと我が国日本の二カ国だけです。一五年後には国立大学の授業料が年間九三万円程度まで上がるという試算が、昨年、文部科学省により発表されました。すでに私立の理系では、年間の授業料は一〇〇万円を超えています。学びたい子どもが進学を諦めなくてはならない状況が生まれています。四〇〇〇億円あれば、日本全国の国立・公立の大学生の授業料を無料に出来るのです。
皆様の税金は、バラマキではなく、本当に必要な政策に投じるべき。人を大切にする政治のために、未来を育む日本を創っていくために。私は、改めてバラマキ政策にノーを突きつけます。






