県政NOW どうなる?米原ルート
北陸新幹線の敦賀から大阪までの延伸区間に対する議論が急に活発化してきました。先月末に事業の主体を担うJR西日本が、小浜から京都駅に入り大阪へつなぐという独自のルートを提案されたからです。このため関西広域連合では、以前機関決定した「米原ルート」を優位とする提案を白紙に戻されました。
北陸新幹線の敦賀から大阪までのルートについては、「米原ルート」「湖西ルート」そして「小浜ルート」の3つがありましたが、工事区間が短く建設費用も5100億円と最少額の「米原ルート」が最も有利であると言われてきました。しかし、現在工事中である金沢から敦賀までの開通が見えてきたことから、京都が中心となって京都市を通る第4案が提案されたことから問題が複雑になりました。
世界でも有数の観光都市でもある京都市を通ることは、確かにJR西日本にとっても営業面でプラスになることは理解ができます。ですがそれだけで第4の「小浜・京都ルート」が最適であるとは思えません。なぜならこのルートには莫大な建設費用がかかるからです。現在の京都駅には物理的にスペースがなく地下に新たな駅を作らなければなりません。また同じ理由で京都から大阪に向かう区間も地下を通らなければなりません。さらに京都府下から京都市内に入っても用地を買収できなければ、これも地下を通らなければなりません。「小浜・京都ルート」の建設費用はある試算では1兆1千億円以上で「米原ルート」の倍以上かかると言われています。
さらに北陸新幹線の関西圏への接続工事は北海道新幹線の工事後となるため何十年も先のことになり、それから地下を掘っているようでは開通する目処すらたちません。
私は南海トラフ地震の可能性の高い日本では、東海道新幹線を補完する東西の鉄道交通網を一日でも早く整備する必要性が危機管理の面からも大切であると考えます。費用対効果や開業までのスケジュールを考えますと常識的には「米原ルート」が最適ではないでしょうか。関係される皆さんには“我田引鉄”(我田引水をもじって政治家が自分の選挙区に鉄道を誘致すること)ではなく良識ある判断をお願いしたいものです。






