県政NOW 祭り文化等の伝承
去る2月10日に、滋賀県民俗文化財保護ネットワークの研修会が開催され、祭り等の実施団体に行われたアンケートの結果を報告されました。
回答のあった97団体のうち、保存継承のために様々な工夫や取組をされている地域もあり、約7割はほぼ従来通りの活動を続けているとの回答。しかし、26%の団体が従来通り続けられなくなっており、縮小したり内容を変更したり、不定期な開催などと苦労されている状況が報告されていました。また、複数回答ですが「演じ手等後継者がいない、少ない」「行事に対する熱意や意欲が弱くなっている」「地域の人口そのものが減っている」ことを深刻な問題とされています。
今、国も県も市町も人口減少時代を見据えた中で、地方創生の取組が始まりました。
子育て対策、定住対策等々如何にして人口の減少を食い止めるかはもちろん重要ですが、あわせて今を生きる我々が住んでいる地域をどのようにして守り、歴史ある祭りなどの伝統文化や行事を未来に伝え残すのかも重要な課題です。
とりわけ、苦労されている後継者が少ないことへの対応はそれぞれの地域によって違いますが、私の地域の祭りも20年前から人口構成の変化にあわせて、やり方を随時変更してきました。今また一段の工夫が必要な時を迎えていますが、伝統を守るとは、まずは祭りを開催する、決して廃止しないことで、方法は状況にあった形を工夫し、しかもこれからは地域のだれもが楽しめて参加するという視点が重要ではないかと思います。
各地域で総会のシーズンを迎え、新しい体制で平成28年度が始まりますと、すぐに春のお祭りの季節です。800年以上の歴史を持つ奇祭として有名な伊庭の坂下し祭り、服装は近江商人の行商姿と言われ江戸時代から脈々と続く建部まつりを含めて、それぞれの地域の伝統行事は住む人の知恵と工夫で必ず継承出来ると、結成された滋賀県民俗文化財保護ネットワークのこれからの活動にも期待しています。






