県・大津のプール整備「オープンな議論を」
◇全県
八年後の平成三十六年度に県内で開催される国体の競技会場選定は、これまで正式競技の全三十七会場のうち半数の十七競技=表参照=が内定するなど準備が進められているが、大規模施設の整備などで課題が次々と浮上し、「一難去ってまた一難」の苦しい状況が続いている。【高山周治】
「プロバスケットボールチームの滋賀レイクスの本拠地整備と競合しないのか」。このほど開かれた県議会スポーツ振興特別委員会では、新県立体育館の整備計画を懸念する声が相次いだ。
この整備計画は、国体開催に向けて、老朽化した県立体育館(大津市におの浜)を、びわこ文化公園都市内の県有地(同市上田上中野町)へ移転新築するもので、規模は五千席、総事業費は約九十億円とする。
問題点として、決定まで十分な議論がなかったことや、不便な交通アクセスが県議会で指摘されていた。
このうえ今回浮上したのが、滋賀レイクスの本拠地整備構想だ。このアリーナは、レイクスが民間主導で資金を集め、京阪浜大津駅前(同市浜大津五丁目)の県・市有地に建設するもので、レイクスのホームゲームや、コンサートなどのイベントに活用されるという。
これについて県議会スポーツ振興特別委員会では、「(両施設の役割が)競合しないのか」などと、食い合いを懸念する意見が相次いだ。
これに対して県は、レイクスのアリーナ施設がプロスポーツやイベントの活用を目的とする一方、新県立体育館は健康づくり拠点をめざすことから「役割が違う」と説明した。
さらに懸念は、莫大な整備費用を要する水泳競技会場にも飛び火した。これは、大津市の越直美市長がこのほど、県立スイミングセンターを同市内に整備し、これを水泳競技の会場とするよう、三日月大造知事に要望したのを受けたもの。
同市は以前から、市立皇子が丘公園プール(同市皇子が丘一丁目)を県立施設として整備するよう、県へ求めてきた。県としても、彦根総合運動公園スイミングセンターを来秋には取り壊すため、代替施設を今後どうするか課題となっている。
このため県と同市はどちらがメインになって整備するか検討を始めているが、市が県立施設としての整備を求めるのに対して、県は「一般的に市の施設を県が肩代わりして整備することはありえない」としている。
これについて県議会スポーツ振興特別委員会では、各市町で実施する競技会場の選定が進められる中、「大津市だけ別ルールはあり得ない」「別枠で話が進んでいるのはおかしい。オープンにして議論すべき」と疑問視する意見が噴出した。







