滋賀県平和祈念館で企画展
◇東近江
昭和十九年四月から二十年三月に書かれた瀬田国民学校(現大津市立瀬田小学校)五年智組の学級日誌から、戦時下の子ども(少女)たちがどのように戦争を受け止めていたのかを知る企画展「少女たちが綴った『学級日誌』」が、東近江市下中野町の滋賀県平和祈念館で開かれている。
瀬田国民学校5年智組学級日誌
いきいきした記述にも戦争の影
日誌には、暗い世相にもかかわらず、学校生活や日常の出来事などがいきいきとした表現で、色鮮やかに描かれている。そこには、郷土と生活に根ざした教育実践による総合教育をめざした矢嶋正信校長と、戦争の情報ばかりで文化や芸術の情報が入ってこない教育現場なら「子どもたちに文化を与えてやりたい」と自分達でつくろうと指導した担任の西川綾子教諭の強い信念があった。学級日誌は今年三月、大津市文化財に指定されている。
会場には、学級日誌の複製六十六点と、当時の教育や、疎開、空襲などに関する資料が展示され、子どもたちの身に迫る戦争の影を感じることができる。
学級日誌を書いた吉田清子さんは、書きはじめて書き終えるまでの一年間で生活や環境ががらりと変わった様子を、赤や黄色で描いていた飛行機が最後は黒一色にしか考えられなくなった気持ちで語っている。
伊庭功専門員は、「戦争中にいきいきとした学級日誌が書けたのは先生の教えもあったから。子どもたちの明るく素直な表現をじっくりと読んで、戦争の影を読み取ってもらえれば、当時の様子がわかってもらえると思います」と話している。
会期は十二月二十五日までで、十月九日午後一時半から講演会「瀬田国民学校学級日誌と二人の教師」、十二月十八日午後一時半から学級日誌を書いた奥村佐智子さん・内田喜代子さん・本郷豊子さん・吉田清子さんの四人による座談会「戦時中に描いた『学級日誌』」が開催される。
入館無料。開館は午前九時半から午後五時まで。月曜日と火曜日休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(TEL0749―46―0300)へ。






