「屋上屋を重ねないか」とくすぶる県議の不満
◇全県
自民党県連(会長=上野賢一郎衆院議員)の事務局体制を巡り、一部同党県議らの間からは「1日付で県連事務局長であった清水克実氏(68)が退任し、後任に県連職員の小島雄一郎氏(39)が昇格した。しかし、清水氏が初めて設けられた事務局常勤顧問に残ることで、局長の上に屋上屋を架すことにならないか」と疑問視する声が上がっている。(石川政実)
二月定例県議会閉会日の3月21日、清水氏は自民党県議団の会派総会で、事務局長を退任する旨のあいさつを行った。
元県議の清水氏は、2011年から今年3月までの6年間、県連事務局長を務めた。この間、14年に知事選があり、自民党県連は元経産官僚の小鑓(こやり)隆史氏を擁立し、元民主党衆院議員の三日月大造氏と激戦を繰り広げた。
自民党国会議員が延べ200人も滋賀県に応援に来るという史上空前の総力戦にもかかわらず小鑓氏は惜敗。清水氏を含む一部のメンバーだけで選挙を推し進めたことに批判が集中した。
そして昨夏の参院選では、小鑓氏が民進党現職を破り、自民党県連は汚名返上を果たした。また参院選後も小鑓事務所に足繋く出入りする清水氏の姿があった。
大津市選出の自民県議は「今月初旬に“1日付で小島氏は新事務局長、清水氏は事務局長を退任して常勤顧問”という文書が送られてきたが、常勤顧問という今まで耳にしたことがない役職は“寝耳に水”であり、正直驚いた」と言う。
上野県連会長は本紙取材に「県連顧問は元国会議員などがなり、役員会などに諮(はか)ることが必要だが、今回の常勤顧問はあくまで事務局体制の話であり、県連会長の裁量権で設けた。もちろん他の国会議員らには相談した。ただ常勤顧問はたんなる相談役であり、権限はない。名称が誤解されるかもしれず、相談役などに変更したい。今年から来年にかけて衆院選もあるだけに、経験豊富な清水氏からアドバイスをいただきたいとお願いしたもの。清水氏が小鑓事務所の常勤顧問になったのは個人の問題であり、県連とは関係ない」と説明した。
湖南地域選出の有力県議は「フレッシュな小島局長の誕生でより以上に透明性の高い事務局運営を期待しているだけに、常勤顧問制度が屋上屋を重ねないか心配」と指摘する。
これに対し西村県連幹事長は「清水氏は、週の半分が県連の常勤顧問、残りの半分が小鑓事務所の常勤顧問との報告を受けたが、県連の常勤顧問には給料が支払われるだけに、どう負担するかなど、役員会などで表に出して議論した方がいいかもしれない」と述べた。







