晴耕雨読 若い世代と農業
先日、TV番組「なんでも鑑定団」に、旧蒲生町出身の画家・野口謙蔵の絵が出品されました。評価額(三五〇万円)もさることながら、彼の描く蒲生野の田園風景が認められたようで、誇らしい気持ちになりました。
当たり前に思うこの田園風景ですが、維持は大変です。米価下落や担い手不足、獣害など多くの課題に直面しています。先日も農政連の方々より、日野菜等の特産品振興や環境こだわり米、ふるさと納税、獣害対策などについて貴重なご意見をいただきました。
農業は我々の住まう農村集落とともにあり、一蓮托生です。農業の衰退は農村の衰退を意味します。過渡期にある今、我々若い世代は、農業・農地をどうしていくのか真剣に考えなければなりません。
かねてより集落営農や農地中間管理機構(農地バンク)など、様々な形での取組みがなされていますが、根本的には「担い手不足」が全てに共通する課題です。親世代は仕事をしながらでも農地を守ってきましたが、今の若い世代の多くは、農地に対する意識が希薄で、同じことが出来るかというと難しいでしょう。
ありきたりに聞こえますが、今一度若い世代を対象に「農業の魅力を伝える機会」を増やすことが必要です。機械や施設整備の補助といったハード対策とともに、住民が主体的に若い世代を交えて行う農業イベントや行事に対し補助をするなどのソフト対策も検討すべきです。近隣市では地域の収穫祭などへの補助をスタートさせたところもあります。また、若い世代が農業・農地に対してどう考えているか正確な意識調査も必要です。農業に対する意識の底上げから始めなければなりません。
課題は多いですが、我々若い世代が、野口の愛した風景を受け継ぐことが出来るよう、精進して参りたいと思います。
【略歴:S59年生、日野中学校・八日市高校・立命館大学・京都大学大学院、民間企業・議員秘書を経て現職】






