自治刻刻 災害は忘れる前にやってくる
今夏の地球規模の異常な気象による自然災害は、日本にも多くの死者を含む甚大な被害をもたらしました。大阪北部地震、米原市の竜巻、広島、岡山、愛媛等中国・四国地方での豪雨、台風20号・21号そしてつい最近の北海道の地震など、6月から9月にかけてのわずか半年足らずの間にこれだけ広範囲に被害をもたらした自然災害の発生は、観測史上これまで類をみないものと思います。東近江市では台風21号の強風で相当な被害が出て、残念なことに犠牲者も出てしまいました。各災害で犠牲になられた方々の御冥福を心からお祈りしますとともに、被害に遭われた方々へお見舞い申し上げ、一日も早い復興を祈念申し上げます。
一方、今夏は記録ずくめの猛暑の日々が続き、熱中症対策にも翻弄されました。
「天災は忘れた頃にやってくる」という名言は、物理学者であり随筆家でもあった寺田寅彦の言葉ですが、もはやこれは過去の教訓であって、「忘れる」だけの時間が経過する前に起こる災害に対しては「忘れる前にやってくる」ことを教訓にするべきです。また、寺田寅彦は、地震への向き合い方として「正しく恐れる」という言葉も残しています。この言葉は、地震はもちろん最近では原子力災害に対峙する心構えとしてもたいへん重みのある言葉で、総じて自然災害に向き合う全般的な心構えとするべきです。
このことを踏まえ私たちにとって必要なことは、災害に対する事前の備えの重要性を理解しこれを実践することです。ハード面の整備を進めることは言うまでもありませんが、いざという時の自助、共助の力が命を守るキーとなることを自覚しなければなりません。地震が発生した時、台風が来た時、自分はどういう行動をとらなければならないのか、どこへ避難するのかなど、いわゆるイメージトレーニングをしておくことがたいへん効果的であると考えます。
市としましては、避難勧告、避難指示等々市民のみなさんに負担をかける行動をお願いすることとなりますが、市長としての責任の重さをひしひしと感じ、改めて市民の安全を守ることの困難さとその重みを感じた次第です。






