県政NOW 近江の地酒でおもてなし
10月30日から自由民主党滋賀県議団の会派研修で、近江商人が先祖で、国内でもいち早く平成9年から日本酒の輸出に取り組まれている山形県天童市の出羽桜酒造を訪れ、日本酒の現状を伺いましたので、その一端をご紹介します。
日本酒の消費量は昭和48年をピークに一貫して減少傾向にあり、昭和48年には176万キロリットルあった消費量が平成27年には55万キロリットル、1人あたりの年間飲酒量も23・7リットル(月に1升強)が6・1リットル(月に約3合)まで落ち込んでいるとのこと。
アルコール全体でも、平成10年1016万キロリットルが平成27年には883万キロリットル(87%)に落ち込み、今後は人口も減少し続けることから国内の需要増は望めません。
昭和30年には4021軒あった酒蔵も、平成24年には1517軒まで減少したとのこと。
ところが近年、海外でより多種多様な日本食レストラン、和食以外のレストランでも地酒を扱う店が出てきたり、地酒を販売する高級飲食店の増加、日本文化、日本食、日本酒などを語れることがCOOL(かっこいい)といった概念の形成もあり、ブームが訪れることになります。
しかしながら、国内全メーカーの輸出総量は平成25年度1万6202キロリットル。日本酒は総出荷数量の約3%しか輸出しておらず、因みにフランスのワインは国内生産総量の約35%を輸出しているとのこと。
地酒の輸出はまだ始まったばかり。世界中に日本食を広めた先人たちの努力の結果が今にある。出羽桜では「“吟醸”を世界の言葉に」を目指されており、地酒メーカーは継続的な啓蒙活動により日本酒ファンを作っていかねばならないとも申されています。
滋賀県では、議員提案による「近江の地酒でもてなし、その普及を促進する条例」が平成28年3月23日に公布されています。その第4条に「県民等は発酵食品に代表される本県の食文化の歴史等を認識した上で、近江の地酒に愛着を持ち、乾杯等の方法により近江の地酒を自主的かつ積極的に使用する取組に協力するよう努めるものとする」とあります。
私たちも近江の蔵元、地酒に誇りを持ち、積極的に使用して海外からを含む来訪者をもてなそうではないですか。






