自治刻刻 「ふるさとの魅力をまちづくりに」
今月23日、旧中仙道(東山道)の宿場町、町内の鏡地先にある鏡神社では、源義経由来の「鏡の里元服式」が行われました。
元服地については諸説あるものの、大河ドラマ「義経」で、「滋賀県竜王町鏡は義経元服の地」と全国的に知られたのを機に、“「元服」という独自の文化”を継承することで地域を活性化しようと再興されて以来、今年で14回目となります。当日は、九州、東京、京阪神等からも参加があり、改めて、歴史人気の根強さを実感しました。
元服式は一例で、近年は、「歴女」「歴史クラブ」の言葉も聞かれるように、歴史ブームが定着し、全国的に地方独自の文化や伝承、歴史遺産に興味を持ち訪ねる愛好者が増えています。
日進月歩で技術革新を続ける現代社会にあって、急(せ)き立(た)てられるように生きる私たちは、名所旧跡に「癒し」を求め、心の安住地を探し、そして、身も心も安堵感を欲しているかのようです。このような視点で、我が町「ふるさと竜王町」を眺めると、改めて、時空を超えて魅力的な地域だと気付かされます。
例えば、天智天皇は弟の大海人皇子、群臣、女官たちを連れて蒲生野に薬猟に出かけ、その折に額田王と大海人皇子が互いを想って詠んだとされる相聞歌は以前から有名で、古代ロマンス発祥地の一つです。また、町内の地名に名を残す「薬師、弓削、須恵」等々は、7世紀前後の渡来文化の名残を今に伝えるもので、当時の最先端技術者集団がこの地で活躍したとされ、遺跡も多く発見されています。当時のテクノタウンだったのではと想像が膨らみます。そして、今も町内には、ケンケトまつりをはじめ竜王ならではの祭礼や行事が継承されていて、道の駅での買い物と併せ、これからの行楽シーズンには県内外から多くの観光客で賑わいます。
竜王ならではの「自然、食、歴史」という文化。私は、これらを地域の宝物として、竜王のアイデンティティを大切にしながら、文化・観光振興の両面で今後のまちづくりに活かしたいと思います。
因みに、世はグルメブーム。冒頭の元服式で出される祝膳は人気で、特に、当地の食文化を代表する「塩ブリのぬた(のた)」は逸品です。4月20日まで“道の駅(竜王かがみの里)”でも食していただけます。ぜひ、ご賞味を。






