自治刻刻 宝ものに磨きをかけよう
先日、国の文化審議会が、太郎坊阿賀神社の建造物などを国の登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申しました。また、本市では、蒲生地区下麻生町所在の山部神社を文化財として指定したほか、湖東地区「長村梵鐘」と能登川地区「江州よしすだれ」が県伝統的工芸品の指定を受け、農林関連では、政所茶が商標登録をされたところです。
東近江市は、鈴鹿から琵琶湖に広がる豊かで多様性の高い自然の上に千年を超える歴史、文化が宝物のように散らばっているということを私は常々言っておりますが、文化財というものは単に保護することだけではやがて忘れ去られるという宿命を有しており、活用することによってこそうまく後世に引き継いでいくことができるものと考えます。
平成の時代が終わり、いよいよ新しい元号の令和時代が始まります。あまり「平成」ではなかった時代から、平穏な時代になることを心から望みたいところです。
この中心になるのは惣村文化の重要性です。どんな組織もそれが継続的に機能を発揮することができるのは、一定の秩序が存在することが前提になっています。ところが戦前の強度ガバナンスの下での秩序が言わばその反動として戦後の秩序破壊をもたらし、この歴史が戦後史の象徴でもあったのではないでしょうか。その意味において、本来の日本人が持っているはずの優しさや思いやりの文化として、また、自己解決能力の高い惣村文化の伝統は、私たちの足許に力強く伝授されてきています。このことが村の鎮守のお祭りなどの無形文化や神社仏閣などの様々な有形文化にみられるのです。その形から私たちは地域の在り方、ひいてはこの国のあるべき姿を見いだしていくことが大切なのではないかと考えます。
東近江市には磨かなければならない文化がまだまだたくさんあります。この先ももっともっと磨き続け、しっかりと後世にバトンタッチしていきたいと思います。






