国政刻刻 令和の時代に寄せて
平成11年に制定された「国旗及び国歌に関する法律」は「国旗は日章旗とする、国歌は君が代とする」と定めている。10連休最中の5月1日より始まった令和の初日、マスコミは即位の大特集を組み、4日の皇居・宮殿の一般参賀は14万余の人で溢れたが、祝意を表する国旗(日章旗)を掲げられている家庭はあまり見られなかったように思う。祝日も重なり、新元号の始まった日にしてはあまりにも少な過ぎるのではないか。昭和、平成の時代には、市井にあって玄関に国旗がはためく家がもっとあったような気がする。さて、連休中には滋賀の各地でお祭りが行われ、湖国の伝統文化に触れることが多かった。五穀豊穣、必勝祈願、無病息災などの願いを込めて多様な祭礼が繰り広げられた。因みに滋賀は国宝・重要文化財保有ランキング全国第4位、1位東京、2位京都、3位奈良であるが、全国から国宝や重要文化財を収集・展示している国立博物館を有しない滋賀が、多くの文化財を保有しているのは特筆に価する。井上靖の著作「星と祭」で全国的に名を知られた数々の十一面観音像にしても、地域の人々に大切に守られている。令和の時代に本県が次の世代に大過なく引き継ぐべきものの一つである。顧みると、平成元年には竹下内閣による「ふるさと創生」事業が始まり、地方分権、市町村合併と続き、平成の終わりには「地方創生」が大きな政策課題となった。ふるさと創生事業は一億円の交付によって有名になったが、これによって地域の知恵と力が試された事業でもあったのである。地方創生は令和に引き継がれ、地方自治体の果たす役割は、これまでにも増して大きなものとなるだろう。人口減少、デジタル社会への移行、外国人労働者との共生、老朽化するインフラ整備、800万人の団塊の世代が後期高齢者に到達する令和7年問題、多くの課題を抱えながら、国と地方にとっての「令和の創生」が始まる。






