県政NOW 「滋賀県に高等専門学校を新設しよう」
全国でも有数の「ものづくり県」といわれる滋賀県ですが、これから求められるICT(情報通信技術)エリートを育成するための高等専門学校を滋賀県に新設すべきと考えています。
高等専門学校とは実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関で、全国に国公私立合わせて57校あり、大きく工業系と商船系の学科に分かれています。高等専門学校のロボットコンテスト全国大会はよくご存知と思いますが、残念ながら滋賀県を含めて数県には設置されていません。
滋賀県内に高等専門学校設立の必要性を提案されている京都大学名誉教授の吉川暹(すすむ)先生は「滋賀県は多くの企業が本社、研究機関、工場をかまえ、日本有数の産業拠点になっているにもかかわらず、その利点を生かし切れていないのは、現代の教育制度の抱える弱点である。滋賀に高等専門学校が存在すれば、隣接する京都、大阪、愛知の創造性を吸収しながら革新的高度技術者を育成できる」とおっしゃっています。
三日月知事の公約である政策集の中にもキャリア教育の充実として「高等専門学校誘致」の検討という項目があります。
政府も製造業や小売り、サービス、医学、農業など様々な分野でAI(人工知能)を使いこなす人材育成のカリキュラム策定に乗り出すようです。
技術者教育として高校と大学の連続性に課題がある中で、前述の吉川暹先生は「高等専門学校は、わが国で高大一貫の教育を実現する唯一のシステムである」とおっしゃっていますが、まさにその通りだと思います。
9月定例県議会のわが会派の代表質問で三日月知事はこの提案に対して庁内の検討会を設置するなど前向きな考えを示されています。こうした滋賀のものづくりを支える技術者の育成は産業界からも強い要請があり、また改定を進めている新産業振興ビジョンにおいても重要なポイントになっています。
高等専門学校新設のための校舎や寮などについては既存施設を利用することも可能であり、また、県内の工業高校を格上げして新設することも議論すべきではないかと思います。
「ものづくり日本」に陰りが出てきた今こそ、この滋賀から新しい時代をリードするための地域や産業を担う人材育成に向けて高等専門学校の新設を進めていきます。






