自治刻刻 小さく生んで大きく育てる
今年は彼岸花が咲くのが少し遅れた気がします。それでも稲刈りの終わったあぜ道に真っ赤に咲いています。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、さわやかな風、すみわたる青空、秋本番。生徒たちの制服が変わる衣替えの季節でもあります。
10月から変わること。幼児教育の無償化。3歳から5歳までの保育料が無料(原則、給食費は自己負担)になります。子育て施策の拡充はいいことですが待機児童対策、保育士の確保など課題もあります。対象とならない幼児教育施設もあります。財源の確保も大きな課題です。今年は国の交付金がありますが来年度以降、どのように措置されるのか不明確です。
10月から変わること。消費税増税。平成元年、「福祉のため」と3%導入、その後5%、8%、そして10%に。「小さく生んで大きく育てる」当時のもくろみどおりになりました。戦後の日本の税制度の土台となったシャウプ勧告の基本理念は「課税の公平」と「富の再分配機能の発揮」。所得の多い人が多く負担する累進課税による応能負担です。所得の低い人にも課税される消費税は逆進性の強い税でシャウプ勧告の理念に逆行するものです。平成2年度の国の一般会計税収は60兆円。そのうち消費税4・5兆円、所得税と法人税で44・4兆円。平成30年度も60兆円。そのうち消費税17・7兆円、所得税と法人税で32・2兆円。消費税は「福祉のため」「財政再建のため」ではなく所得税と法人税の減額に置き換わったのです。
ところで、深刻化する地球温暖化に対処する国連の「気候行動サミット」でスウェーデンの少女が各国首脳を前にして「私たちは絶望にさしかかっているのにあなた達が話すのは金のことと永遠の経済成長というおとぎ話だけ。・・・あなた達に失望した。しかし若者達はあなた達の裏切り行為に気づき始めている。・・・変化が訪れようとしている」と。少女の小さな声が大きく広がりました。
公平で環境にやさしい社会をつくるために力を合わせましょう。






