国政刻刻 少人数学級改正法と子ども庁創設
3月31日の参議院本会議で40年ぶりの少人数学級改正法が成立。残念ながら中学校はまだ計画にはいっていないが、国でも財務省がようやく、コロナ禍の中で重い腰をあげました。関係の皆さまご苦労さまでした。
滋賀県では2006年に私が知事に就任し、真っ先に少人数学級化をめざし、2007年から9年かけて実現。中学校もすでに35人学級で、次は30人を目指していました。公共事業の見直しなどで絞り出した財源を教育費に充てました。
2018年にユネスコが出した「公的教育費の対GDP比」を見た時、日本は113位とデータのない国を除くとOECD(経済協力開発機構)では最下位だ。3・43%だった1993年から、基本的には横ばいに進み、民主党政権下の2010、2011年は3・64%と大きく上昇するが、2012年の3・69%を最後に下がり続けて、2017年には3・18%まで下がる。ちなみに1位はミクロネシア連邦の12・41%。2位はモントセラトの8・84%。3位はノルウェーの7・91%と、3位のノルウェーでも日本の倍以上となっている。
日本の教育への支出が低いのは明らかだが、OECD加盟国(37か国)を比較した2018年のOECD生徒の学習到達度調査では、日本の読解力は11位。数学的リテラシーは1位。科学的リテラシーは2位と教育レベルが低いとは言えない。裏を返すと、これは日本の教育が公的な教育費ではなく、私費に依存することで成り立っている側面が大きいことを表している。これでは家計が苦しくなると、質の高い教育が担保されなくなる。
4月に入って、菅総理大臣が「子ども庁」の創設検討を指示した。日本の子どもの幸せ度は、ユネスコの調査によると先進国で最下位に近い。特に精神的満足度や社会的つながりに自信を持てない子どもの比率が高い。コロナ禍の元、子どもの自殺は過去最大となってしまった。痛ましいことだ。質の高い教育条件の整備とともに、子どもを取り巻く家族状況の改善など、やるべきことは山ほどある。「子育て三方よし」と全国に先駆けて子ども政策に力を入れてきた滋賀県の経験を国政でもいかしていきたい。






