「健康しが」をめざして 真正面から「死」「生」に向き合う
新緑が目にまぶしく、早くも初夏の気配が漂う季節となりました。
新型コロナウイルス感染症については、県内でも感染が急拡大し、予断を許さない状況が続いていますが、県民の皆様には、感染拡大防止等にご協力いただいていることに感謝申し上げますとともに、引き続き、基本的な感染対策の徹底を、改めてお願いしたいと思います。
現代の日本は、平均寿命が伸び、「人生百年時代」とも言われています。健康長寿県の滋賀県では、これまで「健康しが」をテーマに、県民の皆様の健康寿命を伸ばし、誰もが健やかに過ごせるよう「こころ」と「からだ」の健康に取り組んできたところです。
しかし、健康なひとにもいつかは訪れてしまうのが「死」です。この誰にでも必ず訪れる「死」と向き合い、そこから限りある「生」をどう捉えるのかという根源的な問いを今一度、県民の皆様とともに考えたいという私の強い思いから、今般、「死生懇話会」を立ち上げました。
正直なところ、コロナ禍においてこのテーマを扱うことへの迷いもありましたが、感染症と対峙する中で、「いのち」や「つながり」の大切さを改めて実感した今だからこそ、「死」「生」に真摯に、真正面から向き合うことが重要だと考え、スタートを決めました。
先月6日に開催した第一回目の懇話会では、それぞれの委員からキーワードを出していただき、それを切り口に「死」「生」というテーマについて議論させていただきました。生きてきた時代や歩んだ人生などが異なる、様々な年代・立場の皆さんの考えや思いに触れ、私自身、死ぬことや生きることの意味を改めて考える有意義な機会となりました。
長生きできるようになった今、多死社会を迎える中で、行政ができること、行政に求められることは変わりつつあるのではないかと感じています。私は、「死」と向き合うことで「生」を充実させることができると考えていますが、その受け止めや考え方は人それぞれです。
一人ひとりの思いや考え方を尊重し、「死」をタブー視せず真摯に見つめて「生」を考え、より豊かに生きるためのヒントが得られる場づくりを、丁寧に進めていきたいと思います。
次回は6月19日(土)に開催予定です。ぜひご聴講ください。







