沿道から市民の温かい応援
【東近江】 遠くはギリシャから届けられた東京五輪の聖火が先月28日、東近江市にやってきた。日の丸カラーを基調にした五輪公式ユニホームを着たランナー7人が、それぞれの思いや希望を聖火に託して市役所から近江鉄道八日市駅までのグリーンロードをつなぎ、7月開幕予定の東京五輪に花を添えた。
午後0時過ぎ、スタート地点の市役所前では、小椋正清市長が「東近江市を拍手で盛り上げましょう」とあいさつ。続いて第一走者の会社員菊井政彦さん(52)=東近江市野々宮町=が小椋市長から聖火をトーチにもらい受けたあと、沿道の観覧者に手を振りながら、一歩一歩踏みしめるようにゆっくり走り出した。
昼時ともあって、沿道のほかにも事務所の窓から拍手でランナーを応援する市民の姿も多く、笑顔で走るランナーを沿道から優しく見守っていた市内在住の楠亀恵造さん(68)は「最高の気分。自分も走りたい気持ち」と話していた。
聖火をつないだランナーの一人、五個荘地区まちづくり協議会事務局長の田島宏さん(76)=同市五個荘石馬寺町=は「オリンピックを目指して日々努力するアスリートと支えてこられた無名のスタッフの方々のご苦労に感謝の気持ちを届けたい」と聖火に思いを込めた。
1964年東京五輪、マラソンで銅メダルを取った円谷幸吉選手が最後のトラックで抜かれながらも死力を振り絞ってゴールする姿に感動し、これまでの人生の糧としてきた田島さん。「新型コロナが蔓延する中少しでも希望の光を届けたい」と聖火ランナーに応募。「多くの人に見守られ、感動した。東京オリンピックが成功することで地域に元気がもらえればと思う。一生に一度の経験をみなさんに伝えていきたい」と話した。
最終走者を務めた湖東信用金庫職員の木村仁美さん(27)=同市大森町=は「次のまちにつなげられるよう、アンカーを精一杯務めました。今回の聖火リレーで多くの人に支えられた経験から、今後も一層、地域に役立つ仕事に励みたい」と話し、地域の発展を願っていた。







