支援サービス維持のため対応に追われる施設従事者
【東近江】 東近江保健所の保健師を講師に招いた、新型コロナウイルス感染症の正しい基礎知識や予防対策を学ぶ研修会が14日と16日、通所・訪問型の介護や障害福祉事業所の従事者を対象に開かれた。感染だけでなく、従業員や施設利用者が濃厚接触者になった場合の対応など、またそのときの備えについて再確認した。
通所や在宅、訪問などを行う介護施設や障害福祉施設の利用者の多くは、複数の生活支援サービスを利用することがほとんどで、もし新型コロナの感染者や濃厚接触者が出た場合、広範囲に影響を及ぼす恐れがある。しかし、各種のサービスを受けないと生活が維持できない利用者が多いのも現状。安定したサービス提供のためにも、各施設規模に合った感染症防止対策を講じ、従事者・利用者ともに、いかに濃厚接触者を出さずして感染を広げないかが一つの鍵となる。
研修会は、感染者が出た事業所などの立ち入り調査を行っている東近江保健所保健師の八田成実さん、西田好希さんを講師に、東近江市社会福祉協議会が開催。新型コロナの変異株も含め、まだまだ危機感が拭え切れない現状を踏まえて、施設で実施できる正しい感染拡大防止対策を市内事業所で共有してもらおうと開いた。2日間で市内33事業所の44人が参加し、濃厚接触者の判断基準などに熱心に耳を傾けた。
16日の研修会では、抗原検査やPCR検査など、保健所が感染症患者発生時に行う対応の流れなどが細かく伝えられ、明らかとなってきた新型コロナの特性や感染した場合の症状、感染経路、潜伏期間などを改めて確認。それを踏まえ「感染症状が出る前の時点に、濃厚接触者にならない環境をいかにつくっておくかが重要」と、日ごろの対策の必要性が訴えられた。
施設が行う予防に関しては、手指など消毒の徹底、換気、咳エチケット、利用者家族への対策指導といった濃厚接触者へのケア、器具の取り扱いなどの対策が各種サービスごとに呼びかけられた。特に、排泄介助や入浴時などに使用する手袋やガウン、ゴーグルといった個人防護具の着脱が注意され、正しい着脱も実演。参加者らはペアで互いの着脱を点検し合い、髪の毛が出ていないか、手を触れていないかなどを確認した。
そのほか、実際に感染者や濃厚接触者が出た場合の施設対応や報告書に必要な確認作業などが社協から報告され、参加者の質疑では、従業員への負担を懸念する声や、サービス維持のための濃厚接触者に必要な対応などがあがっていた。
保健所職員は「一律に拒むのではなく、サービスの切り替えなどが必要」とアドバイスを送り、最後に「適切な対応を取れば、サービスは継続できる。各種施設のサービスや施設規模で対応が変わってくるので、個別に保健所へご相談していただければ随時対応する」と呼びかけた。






