研究者の須藤護さん
【全県】 民俗文化財保護事業と地域研究に従事する研究者の須藤護さんがこのほど単著「穴太衆積みと近江坂本の町」(サンライズ出版)を出版した。
須藤さんは千葉県出身。近畿日本ツーリスト、日本観光文化研究所所員、大学共同利用機関放送教育開発センター助教授、龍谷大学教授などを歴任してきた。
同書は「石の力を最大限に引き出した積み方」とされ、大津市坂本地区を中心に見られる穴太衆積みと呼ばれる石垣に着目し、戦国時代以前から受け継がれてきた伝統的工法の美しさに迫る。
まず第1章では、現在に穴太衆積みを継承し、昨年、民家の石垣の石積みと日吉大社東本宮背後の高石垣の修復に携わった2人の石工の作業記録から、穴太衆積みの美しさの理由を解き明かそうと試みる。
続く第2章では、穴太衆の足跡をたどり、土木技術に長けた集団について延暦寺と日吉大社をからめた論考を行う。
第3、4章では坂本が繁栄した時代、戦国期に受けた壊滅的な町の破壊、その後復興していく町の様子を追う。
同書はA5判。236ページ。価格は2400円(税別)で、県内の主な書店を中心に全国で販売している。書籍に関する問い合わせはサンライズ出版(TEL0749―22―0627)へ。







