県政NOW 技術立国 日本
政策論議を重ねられた自由民主党総裁選は9月29日、岸田文雄氏が総裁に選出され、第100代内閣総理大臣が誕生しました。すぐさま組閣と共に、衆議院議員選挙日程が多くの予想から早まり、10月19日公示、31日投開票と決まりました。
そのようなニュースで慌ただしくなる中、大変喜ばしいニュースが飛び込んできました。ノーベル物理学賞を、米プリンストン大学の上級研究員の真鍋淑郎氏に授与されることが決まったとのことです。地球温暖化をコンピューターで予測する気候モデルを開発し、これが国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の温暖化予測に使われ、環境問題や持続社会への意識の高まりに貢献したことに対して贈られるとのことです。
氏は1958年(昭和33年)に東京大学大学院を修了後、1969年に大気循環と海洋循環のデータを組み合わせた気象予測プログラムを開発し、1989年に地球大気に含まれる二酸化炭素濃度の増加により地球の気温が上昇することを示した論文を発表し、世界に衝撃を与えました。
日本にはこれまで31人のノーベル賞受賞者がおられ、物理学賞受賞者が最も多く、原子核内部において中間子の存在を1935年に理論的に予言し、1949年に受賞した湯川秀樹氏をはじめ、量子電気力学分野での基礎的研究の朝永振一郎氏、半導体におけるトンネル効果の実験的発見(エサキダイオード発明)した江崎玲於奈氏、宇宙ニュートリノを検出した小柴昌俊氏、素粒子物理学への貢献による小林誠氏、益川敏英氏、青色発光ダイオードの発明による赤崎勇氏、天野浩氏、ニュートリノ振動の発見による梶田隆章氏など9人の方がおられます。
いずれの方も長い年月の研究により成果を出されたことが受賞に繋がったものです。
近年、大学の研究費が投資効果を優先されることで削減され、すぐに成果が表れない基礎研究がないがしろにされていると指摘されていますが、資源の少ない日本としては、このような技術者、頭脳に投資することが日本の将来に繋がるものです。
幸い、岸田政権では技術立国日本をスローガンに掲げ、基礎研究に財源を充てるとのことですので、今後を期待したいと思います。






