県政NOW 「滋賀初の高等専門学校の設置について」
さる11月24日に第4回(最終回)の「令和の時代の滋賀の高専」設置に向けた懇話会が開催され、滋賀初の高等専門学校の設置構想について議論されました。今回の議論を踏まえて12月中には設置構想の骨子素案がまとめられ、その後来年3月には構想骨子が策定される予定です。そして、三日月知事は11月定例県議会の提案理由の説明の中で高専設置に向けた強い決意を述べられました。
懇話会の中では設置を目指す高専について令和9年度をめどに開校予定であること、入学定員は120名が適切、設備整備費用は100億円程度が必要、運営費については収支差額が7億円で地方交付税措置見込額が4億円とすれば3億円程度の赤字の見込みとなること、設置場所については校地要件、周辺要件、連携要件、コスト要件、交通要件などを比較検討しながら決定されることなどが説明されました。
私は2019年10月の県政ナウの投稿の中で京都大学名誉教授の吉川暹(すすむ)先生の「滋賀県は多くの企業が本社、研究機関、工場をかまえ、日本有数の産業拠点になっているにもかかわらず、その利点を生かし切れていないのは、現代の教育制度の抱える弱点である。滋賀に高等専門学校が存在すれば、隣接する京都、大阪、愛知の創造性を吸収しながら革新的高度技術者を育成できる」というお話を紹介しながら高等専門学校の新設を求めました。この間、会派の代表質問や予算委員会あるいは知事との政策協議会の場においても多くの議論を積み重ねておよそ2年が経過しましたが、いよいよ本格的に新設に向けた計画が動き出したことに感無量の思いです。
今回の構想骨子素案には「令和の時代の滋賀の高専」で育成すべき人物像としていくつかあげられていますが、その中でも「近江の心」が備わった人材育成に大きな期待を寄せています。滋賀県は全国でも有数の「ものづくり県」といわれ、また経済産業界にも多くの人材を輩出しています。また、近江商人の活躍などにみられるように「進取の気性」を持つ県民性はまさに誇れるものであり、これから人類にとって大きな課題となる環境へのこだわりや高い意識も県民の中に醸成されています。にもかかわらず滋賀に高専がないことに忸怩(じくじ)たる思いでしたが、引き続き滋賀初の高専の設置に向けた取り組みを見守っていきたいと思います。設置場所については近江八幡市をはじめ多くの自治体が手を挙げていますが、オール滋賀でこの事業を意義あるものにすべくこれからも努力して参ります。






