県政NOW 牛乳を飲みましょう
牛乳が余っています。冬休みで需要が落ち込む年末年始には5千トンもの生乳が廃棄される可能性が高く、乳業メーカーや農水省も一体となって少しでも生乳を無駄にしないために知恵を絞っています。生乳は飲料用以外に乳製品の原料となりますが、6年前に国産バターが不足して大きな問題となったため、近年は生乳の増産に取り組んできました。その成果もあり今年度の生産量は昨年度より17万トン多くなります。
この問題の難しいところは「余った生乳はバターにすればよい」といった単純なものではないところにあります。生乳は飲用向け以外に生クリームやチーズ、バターや脱脂粉乳としても加工されています。そこで業界では飲用牛乳の需要の多いときはバターなどの製造量を減らし、飲用牛乳の需要が減るときには逆に増やすといった取り組みによって1年を通じて生乳を無駄にしないようにしてきました。すなわちバターや脱脂粉乳は生乳需要を調節する役割を果たしてきたわけです。しかし新型コロナの影響により業務用の需要が落ち込んだために、バターや脱脂粉乳の在庫はすでに過去最高の水準まで増えています。飲用牛乳の需要が落ち込むからといってこれ以上バターなどを製造したとしても受け入れる冷蔵庫がありません。
さらに生乳の生産量は乳牛から絞るものですから工業用製品のように自由自在に調節できるものではありません。乳牛は搾乳を止めると病気になるため急に生産を減らすのは大変難しいのが現実です。15年前には約1千トンの生乳が廃棄されましたが、5千トンの廃棄ともなれば異例の事態となります。残された手段は消費拡大しかありません。現在、各メーカーは乳製品を増産して量販店への販売促進に努めています。私も毎日お昼に牛乳をもう1本飲み始めました。牛乳や乳製品の消費拡大へご協力をお願いいたします。





