自治刻刻 ロシアの侵略
今年2月に始まったロシアのウクライナへの侵略が今も続いています。これまで人類は数多くの戦争を繰り返し、その度に悲惨な戦争は繰り返すまいと誓ってきたはずです。特に私たち日本人は、太平洋戦争から得られた教訓から「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」を憲法の三大原則として、戦後国家の運営に当たってきたのです。
ロシアがなぜ今回のような蛮行に出るに至ったのか、その真相は知る由もないのですが、日本人の私たちには理解に苦しむばかりで、一方的にロシアを、その意思決定権者であるプーチン大統領を非難せざるを得ないのです。
内にコロナ禍、外にロシアの侵略や北朝鮮の度重なるミサイルの発射というまさに内憂外患とも言える今の状況は、我が国にとって極めて厳しい情勢であると認識するべきです。島国である日本は、陸続きの諸外国と比べると極めて国防意識が低いと言わざるを得ないのですが、民主主義国家であるから戦争は起こされないし、起こさないものであると過信せず、今こそ遠い国のこととしてではなく「わがこと」として捉え、「国を守る」ことの重要性を認識しなければならないものと考えます。
ガソリン、LNGなどのエネルギー資源をはじめ、小麦粉などの食糧等々の値上がりの一方で、給料は上がらないという70年代のスタグフレーションの状態にすでに陥っているという自覚が必要ではないかとも思うのです。
もう数十年も前のことになりますが、私は、ニューヨーク駐在時、国連本部で偶然当時のソ連外務大臣のシュワルナゼ氏と立ち話をする機会がありました。当時、まさにソ連邦が崩壊する前夜でもあり、苦悩に満ちた表情でご自身のふるさとであるグルジア(現ジョージア)の話をされていたことが思い出されます。おそらくソ連崩壊後の故国のあり方に思いを致されていたのではないかと思います。
シュワルナゼ氏はソ連崩壊後、グルジアの大統領に就任され、2014年に死去されましたが、今の状況を見てどのようなお考えか聞いてみたいものです。少なくとも現在のロシアの如き「独裁国家」の存在は絶対に許されることはないものと信じます。






