シベリア抑留体験のある音楽家招き 今秋、愛東コミセンで講演と歌謡ショー
【東近江】 東近江市を拠点に活動する演歌歌手、山本慎也さんはロシアによる侵攻で荒廃するウクライナを支援しようと、第2次世界大戦でシベリア抑留体験のある音楽家を招き、今秋、愛東コミュニティセンターで開催する支援コンサート(東近江市、東近江市遺族会などの後援)の準備を進めている。
開催日時は9月23日の午後1時、同3時の2回公演。希望者は無料で招待することにしており、整理券の配布は、9月11日から愛東コミセンで行う。先着順。1人2枚まで。
山本さんは歌手活動の傍ら、県平和祈念館(東近江市)のボランティア活動で兵士の従軍日記や家族に宛てた手紙の解読に関わってきた。
そんな中で2月24日に勃発したロシアの蛮行。平和のため何ができるかの模索していた山本さんは支援コンサートを企画し、4月中旬、以前から交流のあったシベリア抑留体験のあるアコーディオン奏者、田中楽風さん(97)=兵庫県高砂市=に出演を依頼したところ、快諾を得た。
旧満州で終戦を迎えた田中さんは、旧ソ連によってシベリアに抑留され、戦後4年3カ月にわたってカラカンダ(現・カザフスタン)の収容所で土木作業に従事した。
収容所では、ドイツ兵捕虜からアコーディオンを学び、復員後は高砂市内で楽器店を開業。音楽活動を続けながら平和の尊さを訴えてきた。現在引き揚げ全国友の会代表。
コンサートでは田中さんが、極寒の地での過酷な労働や貧しい食事、相次ぐ戦友の死などのラーゲリー(収容所)の生活・体験を講演で語るほか、田中さんのアコーディオンと長男演奏のギターの調べ、山本さんの歌声で、平和の思いをウクライナへ届ける。
なお、開催に際して県内企業から協賛金を集め、経費を差し引いたすべてをウクライナに支援金として送金し、医療などの平和活動に役立ててもらうことにしている。
山本さんは、「田中さんの実体験を聞いて、戦争の悲惨さと平和の尊さを参加者と共有したい」と話している。
問い合わせは、山本慎也音楽事務所内のウクライナ支援コンサート実行委員会(TEL0748―46―2588)。








