国政刻刻 国産小麦の活用について
小麦の価格が急騰しています。輸入産地の不作や急激な円安など原因はさまざまありますが、いずれも簡単に解決できる問題ではなく小麦価格の高騰は当分続くものと考えなければなりません。
米の消費量は年々減少していますが、小麦の消費量はこの40年間ほぼ変わらず約600万トン、国民一人あたりに直すと約30キロとなります。米の消費量が80キロから50キロに減少している状況と比較すると、現代の多様化した食生活における小麦の重要性がさらに高まっていることがわかります。
先日、夜のニュース番組で販売するすべてのパンを国産小麦で作っているパン屋さんの特集が放送されていました。実は国産小麦の利活用が話題になるほど、小麦の自給率は高くありません。米の自給率が100%以上であるのに対し、小麦の自給率は直近で約16%、国内の生産量は約95万トンしかありません。品目別でみると、うどんは国産小麦の利用割合が高いのですがパン用小麦の国産自給率はわずか5%、私たちがいただく食パン、菓子パンなどすべてが輸入小麦なしには食べることはできません。こうした現状をふまえ、政府ではかねてより米から麦への転作を支援してきました。現状の数字には到底満足できるものではありませんが、それでもこの10年で国産小麦の収穫量は66%も増加してきています。国産小麦の70%は北海道で作られていますが、滋賀県も主産地のひとつで生産量は全国7位、近畿地方では断トツの1位です。
関係者のご努力により、今年から本県の学校給食用パンはすべて滋賀県産小麦で作られたパンで供給される取組みが実現しました。米から麦へと転作をさらに進め、近畿全体の学校給食用パンを安全でおいしい滋賀県産小麦で提供できればと期待はふくらみます。滋賀県産小麦の生産拡大に向けた取り組みを進めてまいります。






