びわこ学院大・短大 発! 「不登校」への理解
間もなく8月を終えようとしています。多くの小中学校が8月末から9月初旬にかけて2学期を迎えます。2学期の始まりを楽しみにしている子どもたちがいる一方、「学校に行きたくても行けない」とか「学校に行くのが怖い」と感じている子どもたちもいます。前日にちゃんと登校の準備をして就寝したのに、朝なかなか起きてこなかったり、起きても腹痛を訴えたりして、長い時間トイレに入ってずるずると時間が過ぎていき、そのまま欠席してしまうこともあります。しかし、昼頃になると元気になっていて、ゲームをしたりマンガなどを読んだりしているので「サボっているだけじゃないの?」と思われることも少なくありません。
このような状況が続くのが、いわゆる「不登校」(註)なのですが、令和2年度の文部科学省の報告によれば、不登校の子どもは小学校では99人に1人、中学校では24人に1人となっており、これは中学校の場合1学級あたり1~2人の割合で不登校の子どもがいるという深刻な状況になっています。しかも、教室に入れなくても保健室登校や別室登校、適応指導教室などは不登校としてカウントされないため、実態としては教室に入れない子どもの数はもう少し多いと思われます。
一昔前は「無理にでも学校に行かせる」とか「力尽くでも連れて行く」という風潮があったように思います。しかし、スクールカウンセラーとして保護者と面談していると、「無理に登校させようと思わない」、「本人の気持ちを尊重してあげたい」という考え方が多くなっているように感じます。このように不登校に対する考え方は変わってきましたが、「どうしてうちの子は学校に行かないのか」という保護者の悩みがなくなることはありません。私が担当している授業(教育心理学や教育相談)では子どもたちへの関わり方だけではなく、保護者(家族)への支援についても実践的な学びを深めています。子どもや保護者と一緒に不登校を考える教員養成の重要性を改めて感じています。
(註)文部科学省(2017)によれば、不登校とは「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状態にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの」と定義されている。
びわこ学院大学・短期大学部
東近江市布施町29






