びわリハ大 発! 人と人を繋ぐ作業療法
小中学生時代、同居の祖母は慢性関節リウマチと脳卒中による片麻痺を患っていました。歩く介助や、母や妹と車椅子に座る祖母と散歩をした記憶があります。病前から油絵を嗜んでいた祖母のベッド前のテーブルに、母は花や林檎、時に南瓜といったモノを添えては、非利き手で描く祖母の水彩画は数を重ねていきました。やがて家族や親族の協力のもと開催した個展では多くの方々が訪れ、いつもの祖母が違って見えた覚えがあります。
作業療法士が取り扱う「作業」とは、すべての人が絶え間なく行っている仕事や趣味、セルフケアなどの全ての行為を指します。その上で、日本作業療法士協会が掲げたキャッチフレーズである「人は作業をすることで元気になれる」とは素敵な言葉だと感じています。自分の為に没頭して作業する、誰かに必要とされ作業を重ねる。私達は必ず何かの作業を通して人と繋がり合っています。作業療法を知るほど、母が行った行為は作業療法だったのではないかと。祖母に向けた母の「添える」ことが祖母の人と繋がる機会を提供する行為だったと気づいたのは、ここ最近のことです。この場を借りて17回忌を迎えた祖母、そしてともに生活した家族に感謝したいと思います。
医学の知識を得ながらも人の人生を形作る作業に寄り添える職種は作業療法士だけです。学生、東近江市とともに実施している環びわ湖大学・地域コンソーシアムという事業では、「フレイル予防!」として認知機能面へのアプローチを体操も交えて賑やかに取り組んでいます。また日野町地域包括支援センターが取り組む介護予防事業への助言や通所型介護予防教室への参画を行いながら作業療法の視点を持って関わっています。本学が開学してからこういった活動が益々多くなり、今後も東近江市を始め滋賀県の皆様の健康に貢献したいと考えています。場や時が変わろうとも「作業を通して人と人が繋がる」ことを意識した作業療法とともに。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市北坂町967 TEL0749―46―2311






