国政刻刻 武村正義先生のご逝去を悼んで
滋賀県知事を務められ、内閣官房長官、大蔵大臣を歴任された武村正義先生が9月28日、ご逝去されました。
昨年末、私の衆議院議員選挙当選を祝う会を武村先生に催して頂きました。私が「何とか比例で引っかかりました」と挨拶すると、「『引っかかった』なんて言うな。当選したと堂々と胸を張って言えばいい」と仰って下さったことが、じっくりとお話できた最後となりました。
県議会議員、参議院議員そして現在と、武村先生には随分と叱咤激励を頂戴してきました。「ポスターの数が少ない」とのお叱りはいただきましたが、政策などの面では私の思いを尊重して下さり、遠くから温かい目で眺めて下さいました。「君はちょっと右翼的なところがあるからなあ」と微笑みながら…。
参議院予算委員会で質問に立った際、テレビ中継をご覧になって、「本質を突いた見事な質問だった」とわざわざお電話を頂戴したことは、私の政治人生でも誇りに思うことの一つとなっています。
政界を引退された後は、中国の砂漠緑化の活動に熱心に取り組まれました。毎年、有志の方々とツアーを組んで、中国の内モンゴル自治区などを訪れ、植樹をして回られました。草一本ない砂漠が、やがて小さな森となるなどの大きな成果をあげ、武村先生の功績を称える石碑が各地にいくつも建てられています。
私も合計5回ほどご一緒しました。夜の砂漠地帯で、手を伸ばせば届きそうな満天の星を眺めながら、「心が洗われるなあ」と仰ったことが昨日のことのように思い出されます。
私にとって、武村正義先生は、まさに、私の憧れであり、親分であり、師匠でもありました。
日本は、一つの時代を創り、そして駆け抜けた偉大な政治家を、また一人失うこととなりました。とてつもなく寂しい思いでいっぱいです。
晩年、健康を害されてからは、大好きなワインを控えられていたとのこと。今頃は、おいしいワインを片手に、後援会長を務められた歌手・三橋美智也さんの歌を口ずさんでおられるのかもしれません。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。






