国政刻刻 横浜の視察を終えて
先月の24日、横浜市の山下公園や中華街からほど近いところにある、純木造11階建ての耐火ビルの視察に参加してまいりました。この建物は2年間の工期を経て今年3月に大林組が自社の研修施設として建てたものです。当日は私を含めた5名の国会議員と国土交通省住宅局、林野庁の幹部職員の総勢約20名で視察をいたしました。このビルは日本初で世界でも類を見ない、構造部材(柱・梁・床・壁)の全てに木材を利用して建てられたもので、全体で約2千立方メートルの木材が使用されています。
戦後全国に植林された人工林では主伐期を迎えていますが、これまで安価な外国産木材を輸入活用してきたために国内の林業や木材産業は衰退の一途をたどり、森林資源は十分に活用されてきませんでした。一方で気候変動など地球規模の環境問題が顕在化したことで、あらゆる経済活動に対して環境や社会に貢献することが求められるようになり、我が国でも木材利用の拡大を通じて持続可能な社会を実現しようとする動きが見られるようになってきました。今回の純木造ビルの建築はそうした観点からすると、伐採から植林に至る山にまつわる経済活動の可能性を大いに感じさせられるもので、地方創生にもつながるものです。
政府・与党では、ただ今、来年度予算の編成作業を進めているところですが、林野庁では公共施設の木造化に補助金を出すための予算を計上しています。木造による中高層建築を進めることで脱炭素社会の実現を図る取り組みです。今回のビルでも活用されているCLT(木板を直角に何層も貼り合わせる直交修正材)の標準化・量産化を3年以内に実現する目標を立てました。関西万博の日本館にもCLTが活用される予定です。これからは中高層建築も木造の時代です。新たに開校が予定されている県立高等専門学校も木造建築にしてみてはいかがでしょうか。






