びわこ学院大・短大 発! 「考える」を待てる教育を目指して
本学スポーツ教育学科は、1年次から地域より多くの学びの場をいただきながら地域と連携した実践教育に力を入れています。大学で学ぶ知識や理論を実際の現場に活かすことで、社会の反応を肌で感じ、知見を広げることで企画する楽しさや多角的に考える力が身につけられるのも本学科ならではの特長です。
私が担当する地域スポーツマネジメントゼミナールにおいても3年次に、スポーツを通して社会の課題解決や地域活性に繋がるプロジェクトを課しています。このプロジェクトを課す背景には、学生時代に教育の観点だけではなく社会の評価を経験し、さらには仲間と答えのない課題に向き合い、さまざまな価値観に触れ、視野を広げることを目的に進めてきています。このような取り組みには、多くの時間を要し、提供する側の我慢も時に必要となりますが、着実に学生の力となり、社会に旅立つ際の自信に繋がってきている手応えを感じています。
しかし、一方で学生を取り巻く環境は急速なインターネット普及により変化してきており、学生たちから「考える」という行為を奪っているのではないかと危惧しています。学生たちはクリック一つで多くの情報が簡単に手に入るようになり、結論を効率的に導くことが目標となってしまい、さまざまな視点から考え、人と意見を交わし共有していくことに煩わしさを感じている場面を目にします。これらの情報化社会への変化は、「すぐに」や「効率的に」といった時間軸が評価され、本来の学ぶ楽しさを感じることができる「考える」という成長の時間を社会が待てなくなってしまっているのが要因の一つと捉えています。
このような時代だからこそ本学科が力を入れている地域と連携した実践教育の意義を改めて感じています。情報を集めること、何かを作り出すことに文明の利器を大いに活用しながらも、人と直接触れ合い、社会の反応を感じることできる実践教育を通して、学生たちの考える力を身につける教育、社会に貢献できる人材の育成にこれからも奮闘していきたいと考えています。
びわこ学院大学
東近江市布施町29






