びわリハ大 発! 呼吸リハビリテーション普及・啓発活動を開始
2022年4月1日、長崎大学から結核予防会複十字病院を経てびわこリハビリテーション専門職大学に着任した。着任後、滋賀医科大学呼吸器内科主催の市民公開講座で「息切れと仲良く暮らそう」のタイトルで講演をさせて頂く機会をえた。会場のチップルテラスには、満席の市民で溢れていた。講演内容は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎(IP)など呼吸器障害をもつ患者さんへの呼吸リハビリテーションの勧めである。「参加者は滋賀県になぜ呼吸リハビリテーションができる医療機関が少ないのか。一日も早く呼吸リハビリテーションができる施設を増やして欲しい」と訴えていた。滋賀県には既に「滋賀COPD管理研究会」があり、2023年3月12日に第17回講習会が、豊郷病院で開催された。この取り組みが滋賀県民に届いていないのである。
COPD患者は全国で530万人、滋賀県民のCOPD死因報告によれば、標準化死亡率(SMR:100)では、男性121女性97・6である。男性のCOPD死亡率は、全国より有意に高い。特に野洲市、長浜市、高島市、草津市、近江八幡市が有意に高いと報告されている。すなわち滋賀県の男性は、全国に比べCOPD患者が多く、呼吸リハビリテーションを必要とする県民が多い。
2022年日本呼吸器学会から「COPDの診断と治療ガイドライン第6版」が上程された。COPDの治療は、このガイドラインに従って治療するべきだとの指針でもある。特記すべきことは、COPDの主たる治療薬(気管支拡張剤)を開始する前に、呼吸リハビリテーションを開始すべきとしている点である。COPDなど呼吸器障害者には、呼吸リハビリテーションは必須の治療法と記載している。その理由は、息切れの改善、健康関連生活の質(HRQOL)が薬物療法よりも効果的であることが科学的根拠をもって示されたからである。
びわこリハビリテーション専門職大学には内部障害系の専門職教員は2名と少数であるが、滋賀医大の呼吸器内科の協力を得て、滋賀県のCOPDの認知度向上と普及啓発活動に寄与する覚悟である。県民の皆さま宜しくお願いします。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市北坂町967 TEL0749―46―2311






