国政刻刻 4年ぶりの祭りの賑わい 日野祭りと竜王町のケンケト祭り
コロナ渦で控えていた各地の祭りの賑わいが戻っています。嬉しいことです。5月3日に二か所訪問しました。日野町の日野祭りは、絢爛豪華な曳山で有名ですが、実は水と人間のかかわりを伝承する意味も込められています。日野町の馬見岡綿向神社は鈴鹿山脈の綿向山への山岳信仰に由来し、稲作の作業開始時にあたる春のこの季節に、綿向山から祖神を迎えて豊作を祈願したのが起源と云われています。今、私は全国に流域治水をひろめようとしていますが、古代から、山に降った一滴の雨水を郷にひいてくる、その水に感謝する伝統の魂が各神社の祭りに受け継がれています。その農的起源に、今の日野祭りは何といっても、江戸時代中期から後期につくられたという16基の曳山の飾りと神輿、それらをひき回す町内巡業が見どころです。関東地方で財をなした日野近江商人の故郷への貢献が、町組毎の見事な曳山を生み出しました。
もう一か所は、竜王町山之上の杉之木神社のケンケト祭りです。昨年秋、ユネスコの無形文化遺産登録をされ、それを記念して、今回は来賓をむかえての式典があり、くす玉割りなどの儀式も趣向が凝らされていました。サギを模した鉾を掲げて杉之木神社へ渡り、揃いの色鮮やかな衣装を身にまとい、太鼓と鉦を打ち鳴らしながら、長刀踊りを奉納します。普段はあがることができない拝殿に案内いただき、小4~20歳までの男子が降りまわす長刀踊りを見せていただきました。
長刀踊りは30名近くの男子が躍り、かつては長男だけだったが最近は、子どもの数が減り、次三男も参加ができるようになったという。拝殿の後ろで休む子どもたちに長刀を触らせてもらいました。とっても重くて刃先が本物のような形状のものから、軽い漆塗りのものまで、それぞれの家に伝わっている長刀を使っているということ。ユネスコ無形文化遺産の登録を契機に、女子が長刀踊りにはいれるよう今協議中ということです。来年までに変わっているか、また訪問させていただきたいです。






