国政刻刻 梅雨末期の水害に備えを!「地先の安全度マップ」の確認を!
「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」という言葉をテレビや新聞でみない日はないほど、6月末から7月上旬のこの時期、日本中で水害の危険性がましています。梅雨の末期には、太平洋高気圧の影響で前線が日本付近に停滞することが多く、線状降水帯が生じやすくなり、近年の地球温暖化の影響で危険性はいっそう高まっています。滋賀県も決して油断できません。
3年前、50名の溺死者を出した熊本県球磨川沿いの人吉市等の地域調査にこれまで10回以上伺いました。今年も7月4日の三周忌をはさんで溺死をした方の住宅や施設を慰問させていただきました。50名のうち88%は65歳以上の高齢者です。50名のうち8名は避難途中や通勤途中の道路などで流されています。42名のうち30名は平屋で自宅や施設内で溺死しています。二階屋での一階での溺死者は5名、2階屋で家毎流出し死亡した方が5名、2階屋で2階での溺死者が2名となっています。溺死の場合、平屋のリスクが特に高いことがわかります。日本全国の数値で平屋の比率は7・5%なのに、溺死した人の平屋率は60%です。
2014年3月に日本ではじめて制定した「滋賀県流域治水推進条例」に、それぞれの地域で最悪の洪水時に3メートル以上浸水して逃げ場のない住宅については新たな建築許可をださないという条項を設けました。平屋での溺死リスクを下げるための方策を条例に盛り込んだことは正解だったと思えます。
また溺死者の家族状況は、高齢者の一人住まいか二人住まいが多くなっています。隣近所からの避難呼びかけに応じない人もおられました。巻き込まれた洪水は、必ずしも球磨川本流ではなく、山間部からの支流や小さな農業用水路の場合も多くなっています。球磨川50名溺死者の皆さんの死を無駄にしないためにも、きめ細やかな流域治水の必要性を訴え続けていきたいと新たな決意をしています。皆さんの地域のハザードマップ(地先の安全度マップ)を確認して、水害被害回避に備えていただきますようお願いいたします。






