県政NOW 世界に広げよう!ガリ版アート
「ガリ、ガリ、ガリ、ガリ」と、ヤスリと鉄筆を使いロウ原紙に製版する音が教室内に響きます。
去る、9月4日、5日の両日、都立上野恩賜公園に隣接する東京藝術大学版画研究室におきまして、ガリ版(謄写版)アートのワークショップが開催され、私も4日に見学させて頂きました。このワークショップは、9月1日から9月10日まで同大学で開催された「ブックアート展覧会(AAIP JAPAN)」の一環として開催されたもので、2年前より滋賀県と交流を進めているオーストリア出身のミヒャエル・シュナイダー同大学准教授の主導によるものです。シュナイダー准教授他版画研究室の皆様は、昨年11月に東近江市の「ガリ版伝承館」を訪問され、堀井新治郎親子のガリ版(謄写版)発明とその活用の歴史に触れると共に、以降、アート(芸術)分野での、今後一層の活用を模索されているところでした。今般、関東地域で活動されているガリ版アーティストの神崎智子先生のご協力もあり、本格的なワークショップ開催の運びとなったものです。
当日は、シュナイダー准教授の母校でもあるウィーン応用美術大学の教授・学生の他、東京藝大に留学中のオーストラリア、中国、北マケドニア、ポーランド、スロバキア人等の留学生と共に、研究室所属の日本人学生が、雁皮紙にロウを引き、ロウ原紙を作成する体験や、製版では描圧還元法・貼付還元法等による製版表現を、神崎先生指導のもと熱心に取り組まれたところです。もともと様々な版画技法を探究されている各学生ですが、孔版画の技法のひとつとして「ガリ版」に大変興味を持たれました。「ぜひ、ガリ版伝承館も訪問してみたい」との声も複数の方から頂いたところです。
日常生活における汎用印刷機器としての役割は既に終えた「ガリ版」ですが、アートの世界で、再び世界を席巻出来るよう、引き続き取り組みを進めて参ります。







