県政NOW 「自衛隊を訪問する機会を得て」
9月に県議会議員の一人として饗庭野分屯基地(高島市)と今津駐屯地(同)を訪問し、基地の沿革や主要装備、また編成組織や基地が担う任務と活動状況の説明を受けました。基地の建設から50年以上経過し老朽化による施設改修が課題であるとの説明を受け、当たり前であるかのような、これまでの平和で平穏な暮らしは、長きにわたる自衛隊の任務の遂行の上に成り立っていたのだとあらためて気付かされました。現在、世界の秩序は不安定さを増しています。冷戦の終焉を告げるベルリンの壁の崩壊により世界に平和が訪れるものと思われましたが、大国による抑えのタガが外れたように各地で紛争やテロが生じています。昨年2月に突如ロシアがウクライナに侵攻し、ウクライナ各地で戦闘が続いています。また10月にはイスラム武装組織ハマスによるイスラエル攻撃から中東紛争が激化しています。日本も決して対岸の火事ではなく、中国による尖閣諸島周辺での「力を背景とした現状変更の試み」や台湾周辺での「強圧的な軍事姿勢」に加え、度重なる北朝鮮の弾道ミサイル発射など平和が当たり前でなくなっているのではと感じています。戦後の平和は日米安保により守られてきたと言っても過言ではないと思いますが、その反面、安全保障に対する日本の姿勢は、欧米の動向に左右されてきたことは否めない事実です。世界情勢が混沌とする今こそ、日本が戦争せず、また巻き込まれずに平和であり続けるための方策を真摯に議論すべきときであると考えます。また身命を賭(と)して日本の平和を担う自衛隊は、国民の生命と財産を守る、不可欠な国の備えであると思います。過酷な災害現場で活躍する自衛隊員の姿は国民の多くが敬服に値するものと思う反面、自衛隊は平和主義をうたう憲法に反するとの意見があるのも事実です。自衛隊の存在意義を明確にする、このことも避けて通れない国民全体の重要課題ではないでしょうか。そのことをつくづく考えさせられる訪問でした。






