びわこ学院大 発! 教員養成から多文化共生の実現へ
新型コロナによる移動制限も解除され、国外からも多くの外国人が日本を訪れるようになりました。その結果、日本に在留する外国人の数も過去最多となり、令和5年6月末の時点で320万人を超えています。そしてここ滋賀県でも、令和4年12月末の時点でおよそ3万6千人の外国人が生活しており、そのうちブラジル出身者が長年最多を占めていますが、近年では技能実習生として訪れるベトナム出身者もそれに迫る勢いで増加しています。
現在こうした状況に伴って急速に増えているのが、学校における外国人児童生徒の数です。文部科学省の調査によると、令和3年度の時点で滋賀県には義務教育段階の学校に少なくとも2千人弱の外国人児童生徒が在籍しています。そして、彼らが日本の学校に入学した際に、保護者を含め特に日本語や学校文化にうまく適応できないといったことが課題となっています。
本学子ども学科では、教員養成の過程で学生たちが少しでもこうした現状を理解し、また自らも主体的に多文化共生の重要性について考えることができるような授業に取り組んでいます。たとえば、私自身インドの教育を専門としていますが、インドには宗教、言語、民族を異にする人々が大勢住んでいるため、その間でさまざまな問題も生じます。そこで、そうした現実をフィクション、具体的にはインド映画の視聴やその解説などを通じて、多文化共生の大切さや難しさを体験してもらっています。昨年日本でもインド映画『RRR』が大ヒットしましたが、インドに限らず外国の映画はそれを教材としてさまざまな学びの扉を開いてくれますし、映画ならいつでもだれでも気軽に異文化理解が始められます。
本学は、毎年県内外に多くの教員を輩出しています。本学の卒業生から将来を担う子どもたちへ、そして地域の人々へと多文化共生の重要性が広く認識されるようになり、いつの日かそれが実現されることを心から願っています。
びわこ学院大学
東近江市布施町29






