県政NOW 「近江日野産日野菜のGI登録1周年」
GI登録と聞いてもあまりご存じない方が多いと思います。GIとは英語の「Geographical Indication」を略したもので、Geographicalは「地理的な、あるいは地域特有の」を、Indicationは「(存在を示す)表示」を意味しています。農林水産省は、その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称をその地域の知的財産として保護する地理的表示(GI)保護制度を平成26年から開始し、これまでに全国で138産品が登録され、本県では近江牛、伊吹そばに続き、「近江日野産日野菜」が令和4年10月に登録されました。日野菜は、約500年前、当時の領主であった蒲生家中興の祖、蒲生貞秀が日野町鎌掛の観音堂に詣でた際に発見したといわれ、漬物にしたところ、色、味とも風雅であったため、時の天皇に献上されました。その美味しさに喜ばれた天皇の命を受け、公家が詠んだ和歌「近江なる ひものの里のさくら漬 これぞ小春の しるしなるらん」が残っています。以来、日野菜の漬物は、「さくら漬け」の名で親しまれるようになりました。日野菜は、発祥の地、日野町が主産地となっていますが、蒲生氏の転封で伊勢や会津に、さらに日野商人の手によって長野や新潟、四国など全国に広まっていきました。日野菜は、育ちやすい風土と歴史、自然の恵みと手厚い作業が加わり、地元の人々が500年以上にわたり日野菜の原種と歴史を守り続けた伝統野菜です。それらの要因がGI認証に相応しいと認められた産品名称「近江日野産日野菜」です。GI登録を契機に歴史を継承し、さらに発展させるため日野産日野菜の生産拡大と漬物以外の加工や調理など幅を広げていますが、日野商人を育んだ風土のもと、町やJA、商工会、観光協会など総力を挙げて知恵と創造力で、日野町が誇れる日野菜を活かした殖産興業はできないだろうかと夢見ています。






