【東近江】 滋賀県平和祈念館(東近江市下中野町)は、2023年度版の戦争体験者の証言映像を収録したDVDを作成した。学校や地域の学習会に貸し出すほか、ユーチューブでも視聴できる。
これは、戦争を体験した人の貴重な話を聞く機会が少なくなりつつある中、証言を映像として残すとともに、戦争の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを学ぶための資料とするもの。内容は次の通り。
(1)「満州から引き揚げた母娘の長い戦争」杉山康さん(旧姓広田、終戦時3歳)17分=昭和16年、父親の仕事で満州国に渡った広田さん家族。そして満州で生まれた康さん。戦時中はまだ穏やかな生活を送っていたが、日本の戦況が悪くなると、父親は37歳で出征。その後、父親の行方が分かるまで70年近くの時間がかかった。
(2)「滋賀海軍航空隊での予科練生活」倉内昭夫さん(終戦時16歳)13分=昭和19年、血気盛んな15歳の倉内さんは飛行兵にあこがれて海軍飛行予科練習生を志願。配属された先は、大津市唐崎にあった「滋賀海軍航空隊」だった。しかし、戦闘に使うような飛行機はなく、飛行機の訓練はできるような状態ではなかった。
(3)「軍国主義と共に歩んだ少年」中島伸男さん(終戦時10歳)16分=昭和16年、国民学校令が施行され、学校の教育方針が大きく変わる。子どもであっても国のために奉仕しないといけなかった。ちょうどその年に国民学校1年になった中島さん。戦時下の子どもの暮らしを切々と語る。
(4)「目に見えない少年が経験した戦争」駒井良平さん(終戦時13歳)15分=甲賀市水口に生まれ育った駒井さんは生まれた時から目が見えなかった。彦根市の盲学校では、目が見えなくても何か手伝えることがないかと、治療奉仕の訓練などを行っていた。やがて、米軍機が飛ぶようになり、空襲への備えとして、竹さおに盲学校の生徒と一緒につかまって避難する訓練を行っていた。







