県政NOW 「西の湖」
近江八幡市に位置する琵琶湖最大の内湖である「西の湖」の面積は285ヘクタール(2・85平方キロメートル)であります。また、ヨシ群落は近畿地方で最大の109ヘクタールに及びます。ヨシ原を主体とする広大な湿地帯は動植物の貴重な生息・繁殖の場です。貴重種に選定されている植物は26種、鳥類は124種の生息が確認されておりました。水鳥が多く訪れるため、2006年11月に西の湖一帯は鳥獣保護区に指定され、08年10月にはラムサール条約湿地にも登録されました。また、水郷めぐりも有名で、茨城県・潮来、福岡県・柳川とともに、日本の三大水郷と呼ばれており、地域の重要な資産です。かつては、琵琶湖真珠の一大産地で最盛期の1970年代には西の湖を中心に生産量は1000万個―6000キロ、生産額はピーク時の1980年で40億円にも上りました。その後は、水質の悪化や1980年代後半にカナダ藻の大繁殖などの影響で多くのイケチョウガイが成長不良に陥り急速に衰退していきました。このようにプランクトンの異常発生といった水質悪化が見られ、本県は水質調査と対策を継続してきました。西の湖では、近年、水温が高くなる夏頃に、水面が緑色になる「アオコ」が発生しています。この「アオコ」は、植物プランクトン(ラン藻類)が大量に発生する現象であり、景観の悪化や悪臭の原因になるだけでなく、水道水にカビ臭を生じさせ地元から水質改善を望む声を頂いているところです。先日、県議会の環境・農水常任委員会の県外調査で福岡県の民間会社を訪問し、底質が悪化した海底や養殖場などの環境改善、貧栄養状態で育ちの悪い魚介類の成育向上等の取り組みを視察してまいりました。海洋と西の湖とでは水質の状況や課題も異なりますが、あの広大な海洋で実績をあげておられるので、西の湖の水質改善にも民間企業や大学等に協力してもらえると取り組みが更に前進するきっかけになると強く感じました。なかなか効果的な成果が見られなかった西の湖の水質改善に、一筋の光が見えたように思いました。西の湖の水質改善に向けて、民間や大学と連携して様々な知見を得ながら先進的で効果的な取組を行う必要があると考え、今議会で知事にも提案しました。琵琶湖の内湖やヨシ原は県だけでなく、まさに我が国の宝です。人々の暮らしや周辺の環境も変化する中でも、多くの方が西の湖を大切に思い、そして関わり、未来に継承していきたいと願っています。私も、環境・農水常任委員長として、また、地元選出県議会議員として、しっかり取り組んでまいります。






