開幕間近の「大阪・関西万博」と県の取り組み
世界初の空間演出で魅力を発信
県内の技術や伝統、自然を体感できる
【県】 4月13日から大阪市の夢洲(ゆめしま)を主会場に「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が開催される。県は関西パビリオンの一角に「滋賀県ブース」を設けるほか、県を体感できる様々な機会を創出する。また、県内企業や伝統産業の技法も会場で生かされる予定で、万博を機に県への関心が一層高まっていく見込みだ。万博での県の取り組みを紹介する。(羽原仁志)
万博会場から滋賀・びわ湖へ
「滋賀県ブース」は関西パビリオンの一角に常設展示される。
テーマは「Mother Lake(マザー・レイク)~びわ湖と ともに 脈々と~」とし、光と映像のアートで県の魅力を発信する。
ブースの入り口には、エントランスムービーを設置。「いのちはぐくむ水のつながり~滋賀・びわ湖の魅力へのプロローグ~」と題し、夢洲から淀川水系をさかのぼり、滋賀・びわ湖への水のつながりを感じられるCG映像が来場者を出迎える(写真参照)。
ブース内のメインショーでは、「七色の湖(うみ)~水がつなぐしがの自然とくらし~」をテーマに滋賀の豊かな自然を表現する。世界初の空間演出として、450個の光る球体が上下に浮遊し、光と音で空間を演出するキネティックライトビジョン(KLV)を駆使し、光の波をダイナミックに浮かび上がらせる。さらに、側面の壁で滋賀の四季折々の美しい自然や豊かな生きものたち、昔からの自然の営みを大切にし、共生してきた人々のくらしの映像を映し、KLVとの連動で、会場にいながら滋賀を体験できる試みを予定している。
また、ブースの展示には県内企業の優れた技術や素材を展示資材に活用(表参照)、世界に向けて発信する。
滋賀ウィーク・滋賀県デイも
万博期間中の6月24日~29日と8月27日~9月1日の2回、関西パビリオンの多目的エリアで県の自然、文化、歴史や未来を切り拓く産業などの魅力を展示・ワークショップなどを通してPRする「滋賀魅力体験ウィーク~Discover Shiga,Go Biwako(ディスカバー滋賀、ゴーびわ湖)~」を実施する(写真参照)。1回目のテーマは「健康しが」、2回目のテーマは「MLGs」とし、展示内容を変えて滋賀の取り組みと成果を紹介する。
また、7月24日には1900人を収容できるEXPOホールを琵琶湖の学習船「うみのこ」に見立て、湖上を周遊しながら県の文化、芸術、自然などの魅力を国内外へ伝えるステージイベント「滋賀県デイ~びわ湖サマークルーズ~」も開催する。
県では「万博をゲートウェー(入口)に来県への関心が高まれば」と期待している。
開幕まで4か月余り
開幕が近づき、万博の内容が少しずつ判明してきた。県内でも徐々に盛り上がりが広がっている。
昨年11月、万博開催前のプレイベントとして県主催の「滋賀ミライEXPO」が県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)で行われた。
会場では、革新的な技術の人型重機の開発に取り組み、万博ではりそなグループのブースにて最新型ロボットの展示を行う草津市のスタートアップ企業「人機一体」や、万博用にデザインしたヘッドマークを装着し、機運醸成に一役かっている大津市の「比叡山鉄道坂本ケーブル」、琵琶湖産のヨシを原材料とした「葦布(よしぬの)」が万博のスタッフ公式ユニフォーム(帽子)に採用されている大阪府の企業「たまゆら」などの企業が出展し、それぞれの取り組みを紹介したほか、空飛ぶクルマの実機展示やフライトシミュレーション体験なども設けられた。また、万博マスコットキャラクターのミャクミャクも登場し、会場を盛り上げた。
さらに、琵琶湖版SDGsの「MLGs」を遊びながら学べる守山市の立命館守山高校SDGsサークルによる「MLGsカルタ体験会」、湖東地域の伝統的織物・近江上布や信楽焼の体験コーナーなども設けられ、延べ約4000人の来場者が興味深そうにブースをめぐり、一足早く万博の雰囲気の一端に触れていた。
県では、万博の魅力を発信する特設サイト「滋賀エキスポミュージアム」(https://expo2025-shiga.jp/)やバーチャル万博体験など、会場に行けない子どもたちにも万博にかかわれる特設サイト「しがっこWEB万博」(https://expo2025-kodomo-shiga.jp/)も昨年公開した。県万博推進室は「今後も魅力的な情報を増やし、発信していく」としている。













