本紙が東近江市当局に聞く
【東近江】 26日告示の東近江市長選挙で、4選をめざす現職の小椋正清氏(73)が掲げる政策の一つ、(仮称)森の文化博物館基本計画の一部に対して、立候補予定の前市議で新人、桜直美氏(54)は凍結を訴えている。そこで同計画の内容を市当局に一問一答形式で聞いた。
――「森の文化博物館」の正式な名称は。
市当局 まだ仮の名称です。「フィールドミュージアム」や「自然文化センター」などのご意見もいただいています。鈴鹿の森そのものを博物館と位置付ける取り組みですので、今後計画を進める中で、ふさわしい名称を検討していきたいと思います。
――仮称でも、博物館という言葉が先行している。
市当局 市民の皆様に取り組みの意義がまだ十分に伝えられず、建物の話になっていることを反省しています。今後具体化する中で説明してまいります。
――建設費用20億円という具体的な数字を話される方がいるが、想定される建設費は。
市当局 様々な調査検討を行っているところです。今後フィールドでの活動を進める中で必要な施設の整備も含め検討することにしています。具体的な金額は決まっていませんが、国や県の制度も活用していきたいと考えています。
――簡単に計画を説明してください。
市当局 本市は、鈴鹿の森から琵琶湖まで愛知川が流れ、森里川湖が一つの市域でつながり関連性をもって地域を育んできた稀有なまちです。しかも源流となる鈴鹿の森は、気候や地形からきわめて多様な自然環境、また全国に広がる木地師文化発祥など他にない文化資源も有しています。
この全国に誇る鈴鹿の森を環境や文化の学びの場、研究の場、遊びや憩い、癒しの場などとしての活用や林業振興などを通して、人と自然がつながり、豊かな自然と奥深い歴史文化を次世代に継承する取り組みです。
――永源寺の山中は交通が不便では。
市当局 現在も人々が暮らしている地域であり、自然や文化を育んできた現地だからこそできる取り組みと考えております。交通については課題の一つではありますが、県との連携や様々な工夫をしながら進めます。
――最後に、この計画の将来への発展性は。
市当局 改めてこの取り組みは、鈴鹿の森を博物館と位置づけ、自然や文化の体験、森林資源の研究などを実践する場として、国土の約7割を占める森の重要性とその再生を発信するものです。
森林の活用により、喫緊の課題である地球温暖化対策におけるCO2削減への効果や災害の防止、源流域の水質改善、ひいては愛知川の清流を取り戻すことも期待できます。
鈴鹿の森では今も様々な活動が展開されています。同地には既に市の施設がありますので、民間の力も活用しながら観光や研究施設等の誘致などにもつながればと思っています。
貴重な鈴鹿の森を舞台に、「東近江市にしかできない、東近江市だからこそできる」取り組みをしっかりと進めていきたいと考えています。






